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論語の世界へようこそ!

論語をざっと・あるいはじっくり読んで頂けるよう、速読向け・熟読向けの現代日本語訳を両方揃えました。お好きな方には要約・原文・書き下し・逐語訳・意訳をそろえ、従来誤読されてつまらなくなった論語の、新解釈も記載しました。

また論語は最も古い漢文典籍だけに語法がやさしく、漢文を読めるようになりたい方の入門書として最適です。そうした方の漢文読解教則本として使えるよう、文法の説明を丁寧に行いました。

論語 速読
論語速読:冒頭から論語をざっと読む
(おすすめ。完訳済み)

論語 熟読
論語詳解:冒頭から論語をじっくり読む
(おすすめしません。連載中)

論語 訳者 九去堂
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CONTENTS

「早読みの論語」論語速読

『論語』孔子の言葉

まずは気軽に、論語をざっと流し読んでみませんか? 難解な言葉も、出来るだけやさしく簡潔な言葉に現代語訳してあります。ここでは孔子の言葉だけを選んで訳し、論語の中でも回りくどい、弟子の言葉は省いてあります。また、どこからでも読めるのが論語のいい所。お好きなページからお読み下さい。
論語 学而篇 学而篇第一
(がくじへん)
論語 先進篇 先進篇第十一
(せんしんへん)
論語 為政篇 為政篇第二
(いせいへん)
論語 顔淵篇 顔淵篇第十二
(がんえんへん)
論語 八佾篇 八佾篇第三
(はちいつへん)
論語 子路篇 子路篇第十三
(しろへん)
論語 里仁篇 里仁篇第四
(りじんへん)
論語 憲問篇 憲問篇第十四
(けんもんへん)
論語 公冶長篇 公冶長篇第五
(こうやちょうへん)
論語 衛霊公篇 衛霊公篇第十五
(えいれいこうへん)
論語 雍也篇 雍也篇第六
(ようやへん)
論語 季氏篇 季氏篇第十六
(きしへん)
論語 述而篇 述而篇第七
(じゅつじへん)
論語 陽貨篇 陽貨篇第十七
(ようかへん)
論語 泰伯篇 泰伯篇第八
(たいはくへん)
論語 微子篇 微子篇第十八
(びしへん)
論語 子罕篇 子罕篇第九
(しかんへん)
論語 子張篇 子張篇第十九
(しちょうへん)
論語 郷党篇 郷党篇第十
(きょうとうへん)
論語 堯曰篇 堯曰篇第二十
(ぎょうえつへん)

『論語』孔子の肖像

論語の主人公、孔子に興味を持った方へ。論語の中から、弟子が語った孔子の姿を集めました。難しい予備知識無しでざっと流し読めるよう、こちらも簡潔な言葉で現代語訳してあります。
論語 孔子の肖像 (1)学而篇~子罕篇 論語 孔子の肖像 (3)憲問篇~子張篇
論語 孔子の肖像 (2)郷党篇    

『論語』弟子・その他の言葉

さらに論語と孔子に興味を持った方へ。弟子たちの言葉や、その他論語に収められた残りの全ての内容を集めました。これを読み終えれば、論語を全部読んだことになります。もちろん予備知識無しで読めるよう、難解な言葉もやさしく簡潔に現代語訳してあります。
論語 史記 弟子 伝記 孔門十哲の言葉 論語 その他の言葉 その他の言葉
論語 史記 弟子 伝記 その他の弟子の言葉    

「論語詳解」
要約・原文・書き下し・逐語訳・意訳・語釈・解説

論語をより詳しく読みたい方へ。原文、書き下し、逐語訳、意訳と、代表的な伝統的日本語訳を掲載しました。また一つ一つの言葉の意味や、時代背景、歴史史料などから、論語の各章を可能な限り詳しく解説し、現代語訳してあります。
また漢文の文法を明らかにするよう、意図的に解説を書きました。こちらを一通り読み終えれば、論語に限らずほぼ全ての漢文の原書を、辞書さえ引けば自力で読める力がつくでしょう。
論語 学而篇 学而篇第一 論語 先進篇 先進篇第十一
論語 為政篇 為政篇第二 論語 顔淵篇 顔淵篇第十二
論語 八佾篇 八佾篇第三 論語 子路篇 子路篇第十三
論語 里仁篇 里仁篇第四 論語 憲問篇 憲問篇第十四
論語 公冶長篇 公冶長篇第五 論語 衛霊公篇 衛霊公篇第十五
論語 雍也篇 雍也篇第六 論語 季氏篇 季氏篇第十六
論語 述而篇 述而篇第七 論語 陽貨篇 陽貨篇第十七
論語 泰伯篇 泰伯篇第八 論語 微子篇 微子篇第十八
論語 子罕篇 子罕篇第九 論語 子張篇 子張篇第十九
論語 郷党篇 郷党篇第十 論語 堯曰篇 堯曰篇第二十

論語時代史料・翻訳文

孔子とその弟子

論語をさらに詳しく知りたい方へ。孔子と弟子たちの、『史記』による伝記です。原文・書き下し・現代語訳を揃え、出来るだけ読みやすい訳を心掛けました。
論語 史記 孔子世家 史記現代語訳:
孔子世家
論語 史記 仲尼弟子伝 史記現代語訳:
仲尼弟子・貨殖列伝

論語時代の諸国史

論語の時代背景を知りたい方へ。孔子が生きた時代の、『史記』に記された春秋諸国の各国史です。原文・書き下し・現代語訳をそろえ、こちらも出来るだけ読みやすい訳を心掛けました。
論語 史記 魯世家 史記現代語訳:
魯周公世家
論語 史記 晋世家 史記現代語訳:
晋世家
論語 史記 斉世家 史記現代語訳:
斉太公世家
史記現代語訳:
衛康叔世家

論語関連資料・翻訳文

さらに発展した論語の世界を知りたい方へ。論語は、それを元にした話が後の時代にたくさん書かれました。こちらでは、それら論語に基づいた二次創作作品を現代語訳しました。原文が漢文の場合は、原文と書き下し・現代語訳をそろえ、出来るだけ解り易い翻訳を心掛けました。
 
論語と算盤  『論語と算盤』
現代語訳
論語 孔子家語 『孔子家語』
現代語訳

その他のコンテンツ

論語を読もうとする、全ての方へ。論語の理解に役立つ、その他の情報です。地図や年表類、用語・登場人物の解説、また論語の理解に役立つ古典の現代語訳を掲載しました。原文が漢文の場合は、原文・書き下し・現代語訳をそろえて、読みやすい翻訳を心掛けました。
内容補足 論語 原文 書き下し 読み下し 訓読 原文・書き下し
論語 言葉の研究 ことばの研究 論語 孔子 人物図鑑 人物図鑑
論語 地図 年表 地図・年表 論語語釈 論語語釈
論語解説 論語解説 訳者九去堂覚え書き 訳者九去堂
覚え書き

孔子・論語とは?

論語 孔子 TOP

今から2、500年前の中国。戦乱の春秋時代末期に現れた思想家が孔子です。名もない巫女の私生児として生まれた孔子は、社会の底辺の苦痛と、戦乱の地獄をなめ尽くしながら、生まれつきの知性で一歩一歩、古典の研究と武術の稽古を続け、社会の階層を上がっていきました。

そしてついに、当時最大の学者になりました。しかし孔子が望んだのは、政治の道でした。厳しい身分差別と戦乱の中で、どうすれば天下太平の世が実現できるか。孔子は古典の中にその答えを見つけます。それは人々全てが憐れみ深い仁者となることで、平和に導くものでした。

孔子はその教えをひっさげて、母国・の政界デビューを果たします。しかしあまりに性急な政策を強行したため、庶民と貴族の支持を得られず、国を追われることになりました。孔子は弟子と共に、当時分裂していた中国諸国を巡り、理想の政治を実現できる場を探しました。

しかしその主張は、当時の常識からあまりにかけ離れていました。孔子はどの国でも政治家としては受け入れられず、志は実現しませんでした。一方で学者・教育者としての名声は日増しに高まり、ついに三千人もの弟子を教える事になりました。そしてついに帰国がかないます。

政界から引退した孔子は、弟子の教育と古典の研究に取り組み、優れた弟子を育てました。72歳で孔子が亡くなると、師を偲んだ弟子たちが盛大な葬儀を執り行い、やがて派閥ごとに、かつて教わった孔子の教えのメモをまとめ始めました。こうして書かれたのが『論語』です。

論語はもと多種あったのが、やがて三種類にまとまり、魯に伝わった『魯論語』、斉に伝わった『斉論語』、そして漢代に孔子の旧宅から出てきた『古論語』に集約されます。現伝の論語は三種の混合ですが、それでも前半と後半の性格の違いに、タネ本の影響を残しています。

論語の教えとは?

論語 孔子塾 TOP

論語は主に、孔子と弟子との問答を記した言行録です。全部で512章、20篇に分かれて記されています。論語には弟子との問答や、孔子塾の日常風景、孔子一門がたどった放浪の旅などが記されています。また主要な弟子の言葉も含まれ、さらには講義ノートの記録もあります。

しかしその中心が、孔子の教えであるには違いありません。その教えを紹介しましょう。

論語 仁 篆書「仁」(篆書テンショ

人間が生まれつき持つ情けや憐れみを、誰にでもいつでも保ち続けることです。

顔淵「仁とは何ですか。」
孔子「自分の欲望に勝って礼法に従うのを仁という。たった一日でも欲望を抑えて礼法に従えば、誰でも仁を実現できる。ただし仁を行うのは自分でしかない。他人に求めるものではない。」(論語顔淵篇1

仁は人間の本能であるさまざまな欲に打ち勝って、孔子の教えた礼に従って生きることでした。常時無差別の愛と言ってもいいでしょう。そうした仁者が政治を行えば、国内では民をいたわって生活を保障してやり、外交では戦争を遠ざけて平和な世の中を実現させます。

そして教育を行き渡らせて民にも仁が根付いたら、争いや犯罪は無くなると孔子は考えました。互いが仁者であれば相手を自分と同じように見るでしょう。それが「恕」でした。恕はゆるすことでもあって、怨みを捨てて互いに譲り合うことで、天下太平を目指したのです。

論語 礼 篆書「礼」(篆書)

仁者が従うべき立ち居振る舞い、生活全般の規定のことです。その根本は真心でした。

林放が礼の根本を問うた。先生が言った。「よい質問だ。祭礼は派手にやるが、心は慎ましくしろ。葬礼は這いつくばって見せ物にするが、心は芯まで悲しめ。」(論語八佾篇4

孔子は社会の底辺と戦乱の地獄からはい上がる中で、あこがれるように理想の人物像を考えました。それが仁者ですが、あこがれゆえに仁者に求められる礼の規定は、それこそ箸の上げ下げから階段の上り下りにまで細かく規定されていました。だから長い修行が要りました。

あまりに複雑なので、現実的でないと他国の宰相から批判されました。しかし孔子は気にしませんでした。これこそが戦乱を収める唯一の方法と確信していたからです。その意味では孔子は過激な思想家であり、政治家よりも革命家でした。弟子の一部は、その同志だったのです。

論語 知 篆書「知」(篆書)

ただの知識や情報ではありません。論語で言う知は、礼をよく知ることでした。

子張が質問して言った。「楚の宰相だった子文は、三度宰相に任じられても喜ばず、三度免職されても怒らず、それまでの仕事を新宰相に引き継ぎました。どんな人でしょう」。先生が言った。「正直者だ」。「仁者ですか?」「知者ではないから、仁者ではない」。(論語公冶長篇18

孔子の教えは、全てが仁者になることに行き着いたのです。もちろん孔子は、当時の貴族にふさわしい教養として、読み書きや算術、出陣に備えた武術も教えましたが、それは弟子の多くが庶民の出で、孔子に学んで貴族になるためでした。しかしそれがゴールではありません。

仁=常時無差別の愛を持たない者が、出世して官僚や政治家になっても、また庶民がひどい目に遭うに決まっているからです。だから孔子は座学や稽古とともに、人格の修養が必要と考えたのです。そのため弟子に礼を教え、礼に従って行動することで、仁者へと導いたのでした。

論語 徳 篆書「徳」(篆書)

人徳や道徳ではなく、技能や教養に裏打ちされた、人間の潜在的なパワーを言います。

筆頭家老の季康子に、政治を訊ねられて孔子は答えた。「あなたが善を求めれば民は善になります。君子の徳が風なら、小人の徳は草です。草に風が吹けば、必ずなびきます。」(論語顔淵篇19

徳は人間の持つ機能と言ってもいいでしょう。機能は発揮されるまで、人の目には見えません。しかし見る者が見れば、静かに座っている姿にも、その威に打たれることがあります。為政者を目指す弟子たちには、まずそうした機能を充実させるよう、孔子は指導しました。

一方機能は発動すると、さまざまな働きをします。政治の問題を解決する、外交のこじれをほぐす、足りない資源を生産するなどです。従って徳はその結果生み出される利益をも指し、受け取った者はそれを得と思い、くれた人に徳を感じます。徳は得=利益でもあるのです。

リクゲイ

論語 芸 篆書「芸」(篆書)

孔子塾は、本の虫の集まりではありません。六芸=必須科目には武術も入っていました。

六芸とは、礼法、音楽、射術、御術、書、数術である。(『周礼』)

礼法は、上に記した礼のことです。人前での礼儀作法も含まれます。これができないと、役人や政治家は務まりません。音楽は、孔子が最も得意とした芸術で、情操教育にもよいとされました。また歌詞を口ずさむことで、貴族にふさわしい言葉遣いを学びました。

射術とは弓です。当時の貴族は戦士を兼ねましたから、戦場で働くには必須の技能でした。御術とは馬車術で、当時は戦車戦が主流でしたから、出陣には不可欠の技能でした。書は古典で、歴史や行政文書の書き方を覚え、数術は役人として帳簿を付けるのに不可欠でした。

漢文読解教則本としての論語

論語 白文本

こんにちの社会でも、学業や趣味で漢文を読もうとする方はいるでしょう。しかし漢文原書の読解が容易でない理由は、漢文に文法が無いように思えることです。知らない言語だろうと文法さえ分かれば、辞書を引きながら読み取れます。しかし漢文には読解の原則が無いのです。

それでも人間の言葉である以上、漢文にも文法はあります。それが無いように見えるのは、「この文章ではこう読む」という例外が、漢文にはあまりに多いことにあります。漢文の書き手はインテリだけに、特殊な語法をあえて自分の文章に取り込み、学をてらったからです。

文字一つ取ってもそうで、単純なよく知られた漢字を用いればいいものを、わざと異体字や語呂合わせ・空耳のような別の漢字を用いたりします。しかしそんな彼らも子供の時は、『千字文』などで文字を覚えた後、最初に読んだのは論語でした。論語は読みやすいからです。

なぜ読みやすいかと言えば、論語は現存する最古の漢文の古典で、奇をてらった本歌取りや語呂合わせが少ないからです。しかも漢文の書き手は必ず、論語を基本に読み書きを覚えました。だから『史記』や『三国志』のような史書も、その文章の基本には論語があるのです。

もし漢文を原書で読みたいと思うなら、訳者はためらいなく論語を読むことを薦めます。論語全文の詳解ページを一度読み終えれば、漢文の文法はほぼ頭に入り、あとは辞書を引きさえすれば、詩文など特殊な文章を除き、ほとんどの漢文を読んでいくことが出来るでしょう。

論語の魅力

論語の魅力

ざっと論語の内容を紹介しました。こうして見ると、孔子は言われてきたように聖人で、論語はそのお説教集に思えるかも知れません。しかしそれは孔子や論語の半面です。過激な革命家として、珍奇な新興宗教の教祖としての孔子は、ただの上品なおじいさんではありません。

伝統的な論語の読み方をすれば、確かに聖人にしか見えないかも知れません。しかしその退屈な読み方をするよう世間を方向付けたのは、孔子の後継者を自称する儒者たちでした。儒者は儒教の司祭でもあり、司祭は狂信に走りがちで、狂信がなければ宗教とは言えません。

彼ら儒者は孔子を神格化するため、論語の意味を意図的に、そして意図せずに、ねじ曲げて退屈にしてしまったのです。それを受けて長い間日本でも、論語は「聖人の言葉」として読まれて来ました。必然的に、中国儒者の狂信が、その解釈に入り込まざるを得ませんでした。

しかし現代では、漢字の研究が進んで、論語の本当の意味は何なのか、儒者の曲解を排除して読むことが出来ます。その目で論語を読み直すと、孔子の革命家としてのどす黒さ、互いに派閥抗争する孔子の弟子たちの姿など、論語時代の生々しい風景がよみがえってくるのです。

論語が日本でも読まれるようになってから、もう千年以上が過ぎています。それでも、こんにち現代研究の成果を用いて論語を読み直すことは、乱世を生きた人々がどう立ち回り、いかに生き延びていったかを明らかにすることでもあります。論語は乱世の教科書でもあります。

それが、いま論語を読むことの魅力なのです。


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