本サイト案内
このサイトは?
論語をざっと・あるいはじっくり読んで頂けるよう、速読向け・熟読向けの現代日本語訳を両方揃えました。お好きな方には要約・原文・書き下し・逐語訳・意訳をそろえ、従来誤読されてつまらなくなった論語の、新解釈も記載しました。
また論語は最も古い漢文典籍だけに語法がやさしく、漢文を読めるようになりたい方の入門書として最適です。そうした方の漢文読解教則本として使えるよう、文法の説明を丁寧に行いました。
大まかな内容
本サイトの効能
- 論語や漢文を使ったハッタリを笑い飛ばせる
- 中国と中国人に詳しくなる
- 場合によっては、漢文が読めるようになる
『論語』とは
- 論語を読むと不幸になる。孫子に学ぶと収監される。
悠久の中華文明。
それは生存への信仰と飽くなき利益追求であり、それも精神的利益ではなく極めてナマなましい利益、すなわち歴史上一貫して、福(乜-的快感)・禄(ゼニかね)・寿(長寿と健康)です。(→中国人には科学が分からない)
論語もまた福禄寿という社会的要請から生まれ、生きた孔子の肉声から始まって、後世次々と儒者によるでっち上げが付け加わり、こんにち伝わるような姿となりました。(→論語の成立過程まとめ)(→サイト開設のきっかけ)
それは必ずしも聖賢の箴言ばかりでなく、史実を伝えるわけでもなく、福禄寿を求めて止まない中国人の、「利益はことのほか重んじるが事実はどうでもいい」を反映しています。(→毛沢東「沖縄は日本の領土」)
と言うのも、論語には孔子の時代にあり得ない変な単語が、多数含まれているからです。江戸時代のお奉行様、そのはずの遠山の金さんがお裁きの後、「これにてOKでござる」と言ったらおかしいでしょう。(→漢文の示準化石)
皆さんは現代日本語を読めない人の日本語りを、信用する気になりますか? 論語を当時の中国語で読まない論語語りは、それとまったく同じです。ですが今はITのおかげで、論語から疑わしい話を取り除くことが出来るのです。
それらの章は、戦国時代の世間師や、帝国の官僚となった後世の儒者が、他人を従わせ食い物にするため、ニセ孔子に語らせた洗脳の言葉、でっち上げに過ぎません。うかつに論語を読むと不幸になるのです。(→漢文の本質的な虚偽)
同様に詐欺の方法しか書いてない孫子に学べば牢屋行きで、易は何度入力しても復活できない呪文に過ぎず、荘子は心底人間を馬鹿にしています。みな福禄寿の奴隷だからです。(→孫子)(→易経)(→老子)(→荘子)
孔子は決して聖者でなく、大酒飲みで陰謀家の怪人でしたが、従来の孔子聖人説が説くような、偉そうに礼儀作法を説教する人が、師匠として2500年近くも慕われるでしょうか。弟子を愛して止まぬ、いい先生だったはずです。
そんな論語に、現代的な実用価値はほとんどありません。ただし中国と中国人を理解するには必読の書です(→中華文明とは何か)。読めば少なくとも暇つぶしにはなるでしょう。しかし論語の効用は、それに止まりません。
論語は2000年の間、人を奴隷化する道具でした。今なお論語を道徳の教本として読めば、その呪縛から免れません。しかし論語からニセモノを除き取り、個人生存の知恵として読むのなら、個人を解放する力になるでしょう。
孔子先生ははるかな古代の人にも拘わらず、「神なんていない。人の世は、人のものだ」とはっきり言った人でした。弟子にウソもハッタリも言いませんでした。極めて明るい視野で世界を見、人の善き意志が世界を明るくするのだ、と。
そもそも、聖賢の書を読まねば善悪の基準が分からないようでは、その人はもう、人間として終わっています。「ひどいことをするな。」そんな当たり前の事を知るために、なんで論語なんか読まなきゃいけないんですかね?
また本サイトは、定石なき漢文読解に定石を作ろうとする試みでもあります(→漢文が読めるようになる方法)。閲覧者諸賢のご理解を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げます。
訳者九去堂敬白。
論語関連動画
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更新情報
- 「訳者ブログ」を参照。
- 「論語詳解」を冒頭から再改訂中。原文を「唐開成石経」に改め、校訂資料に「東洋文庫蔵清家本」「慶大蔵論語疏」「後漢熹平石経」を追加。語釈は従来の辞書に頼るのを止め、甲骨文から見直している。その影響は多数のページに及ぶため、訳者ブログに記しきれない。
「早読みの論語」論語速読
『論語』孔子の言葉
『論語』孔子の肖像
『論語』弟子・その他の言葉
「論語詳解」 原文・書き下し・現代語訳・語釈・解説
また漢文の文法を明らかにするよう、意図的に解説を書きました。こちらを一通り読み終えれば、論語に限らずほぼ全ての漢文の原書を、辞書さえ引けば自力で読める力がつくでしょう。