論語八佾篇(はちいつへん)第三現代語訳

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論語八佾篇:要約

論語 アルファー 論語 孔子 キメ
アルファー:こんにちは! ナビゲーターAIのアルファーです。

孔子:解説の孔子じゃ。

論語 アルファー2 論語 孔子 淡々
アルファー:早速ですが先生、論語八佾篇ってどんなお話なんですか?

孔子:うむ。八佾篇は主に、礼=礼儀作法・社会規範について述べておる。八佾とはタテヨコ八人が方陣を組んで踊る舞楽でな、本来は周王さまの特権じゃった。

論語の時代は階級ごとに、衣類や食器・祭礼や音楽に至るまで礼による定めがあったが、それが崩れ始めておった。それを嘆いたワシは礼を復活し、各階級が分相応の生活に収まれば、天下太平を実現できると考えたのじゃ。

じゃがそれは、当時の社会に逆らうことでもある。ワシは危険人物扱いされたが、何、かまわん。ワシは革命家じゃったのじゃからな。ホホホホホ!

論語 孔子 笑い 論語 アルファー6
アルファー:孔子先生が革命って…。まあ、とにかく始めましょう!

門閥家老の季氏ときたら、屋敷で分不相応の舞を舞わせた。我が殿も舞わすを許されぬ、周王陛下の特権だというに。
これがまかり通るなら、世に我慢できぬことなど無くなるだろう。

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門閥家老の三家は、揃いも揃って周王陛下の楽曲で祖先の祭りをやったという。
「♪名君名臣あい揃い~、天下は太平万々歳~。」
家老ごときの祭礼で、名君名臣などちゃんちゃらおかしい。


論語 アルファー6 論語 孔子 ぼんやり
アルファー:門閥家老家ってなんですか?

孔子:うむ。「三カン」と言ってな、我が殿の分家で、孫家・シュク孫家・モウ孫家の三家じゃ。季孫家の当主が代々首相を務め、叔孫家の当主が国防相を、孟孫家の当主が国土相を務めておった。

ワシは政治的には三桓と対立したが、実は仕官する前後にはずいぶん世話にもなった。政治の世界は冷酷なんじゃよ。

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情けのない人でなしが、作法など身につけても仕方がない。音楽を習っても仕方がない。

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弟子の林放が、礼の本質とは何かと問うてきたから答えてやった。

「いい質問だ。祭礼は派手にやり、葬式は悲しんでいる姿を見せ物にするが、心まで見せ物にしてはいけないよ。」

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未開の国に酋長がいるからといって、殿様不在の中華諸国にすら及ばない。


論語 アルファー 13 論語 孔子 居直り
アルファー:先生これってサベツですよね。

孔子:区別と言いなさい。我が中華は世界唯一の文明じゃ。未開の者と区別してどこが悪い。

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季氏の若家老が聖なるタイ山に旅したという。季氏に仕えている弟子のゼン有を呼んで言った。
論語 冉求 冉有

孔子「止められなんだのか。」
冉有「ダメでした。」
孔子「あーあ。たたるぞ? お前も言ってたろう、カタブツの林放でも泰山の険しさほどではないと。」

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君子は競わないものだが、もし競うとすれば弓比べだな。お辞儀して射場にのぼり、下って互いに盃を交わす。そういう競技こそ君子にふさわしい。


論語 アルファー5-2 論語 孔子 楽
アルファー:君子って、教養人のことじゃないんですか? 弓って…。

孔子:うむ、教養人の意味もある。しかし仕官すれば最下級とは言え貴族団の一員じゃ。いくさとなれば出陣せねばならぬ。じゃからワシの塾でも、弓と戦車の操縦を教えておったんじゃよ。

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弟子の子夏が、私のまとめた詩の一曲について聞いた。
論語 子夏

子夏「♪さてもお妃様の々しさよ。巧みな笑顔がかぐわしい、輝く瞳が美しい、白粉しろいにあやなす模様を飾り。…これはどういう意味ですか?」
孔子「それはだな、絵を描く前には下地を塗るということだな。」

子夏「お化粧の締めくくりも、やはり礼法なのでしょうか。」
孔子「よくできました! いやはや商(子夏)くん、君にはビックリさせられる。これで君とは詩が語れるな。」


論語 アルファー11 論語 孔子 焦り
アルファー:な~んか優等生めいてて、わたし子夏さん好きになれな~い。

孔子:あ、それはじゃな、ちょっとワケがあるのじゃよ。ワケが。

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二代前の夏王朝の礼法は知っているが、その末裔の国は寂れてしまった。
一代前の殷王朝と宋国もまた同じ。文書も器物も残っていない。
殺風景なもんだ。

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10

我が国はテイの祭り*を周王陛下より許されていると言うが、怪しいものだ。
酒を撒いて神霊を招き申し上げるが、まるでなっておらぬから、その後はまったく見る気もしない。


論語 アルファー8 論語 孔子 ぼんやり
アルファー:禘の祭りって何ですか?

孔子:うむ。本来は周王さまが正月に天をまつる、大事な祭礼じゃ。言葉の意味は”つまびらか”ということじゃ。

ところが論語の時代になるとな、ただの夏祭りになってしもうた。古いしきたりの衰えを、ワシは嘆いたんじゃよ。

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11

先日殿の使いが来て、禘祭りの執行詳細を聞いた。
教えてやるものか、だから知らぬと答えた。
「知っている者は天下にもこの通りでござる」と、空っぽの手のひらを指さしてやったよ。


論語 アルファー 12 論語 孔子 激怒2
アルファー:いじわるしないで、教えて上げりゃいいじゃないですか。

孔子:いや、ワシは若い頃神官どもにいじめられた覚えがある。その仕返しじゃよ。

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12

そもそも祭礼と言うものはだな、そこに神霊がおわすと心得てやるものだ。
だれもそう思っていないこたびの禘祭りに、私は手を貸してやらないよ。

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13

私が衛国に亡命中、将軍の王孫どのがたずねてきた。

王孫「天の神の神棚より、身近なかまどの神に祈れと言いますね。孔子どのも我が殿より、身近な我々に…」
孔子「了見違いなさるな。天の神に悪事がばれたら、どこに祈っても効き目がありませんぞ。」


論語 アルファー 15 論語 孔子 ぼんやり
アルファー:先生、亡命って…。

孔子:ああ。ワシは五十代初めに地元の魯国に仕官して、トントン拍子に出世して首相代行にまでなった。ところが調子に乗ってやり過ぎて、民からも貴族からも、総スカンを食らって国を出たのじゃ。

論語 アルファー17 論語 孔子 遠い目
アルファー:はぁ。

孔子:それから帰国するまで約十四年、諸国を放浪して仕官の口を探したり、政治工作を行った。主立った弟子たちも付いてきてくれてな、時には命の危険もあったが、まぁ、いい思い出じゃ。

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14

昔の夏・殷王朝は、むやみに人身御供を殺しすぎた。
周はそれらより、はるかにみやびな文化を育んだ。

「周の文化は人をいけにえにしない。」

私はそれを思うだけでうっとりする。

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15

若い頃、我が魯国公室の祖先祭殿に、礼法指南に行ったときのこと。
拝礼の仕草のたびに、これでよいかと尋ねたら、神主どもが「誰だ、あの乱暴者のガキが礼を知っているなんて言ったのは」と笑いよった。

だから言ってやったよ、「これが作法でござる」と。
誰もが納得するから、ご先祖さまも安心する。
わからんかのう。


論語 アルファー5-2 論語 孔子 せせら笑い
アルファー:ああ、これがさっき先生が言ってた、いじめですね。

孔子:そうじゃ。ざまをみろ、じゃ。

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16

射術は当てるのが目的ではない。力比べにはランクを分けて競う。
それが古来の作法だ。

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17

論語 子貢 自慢
子貢が言ったよ。「月始めのこよみ(カレンダー)の発布、その際に供えるヒツジがもったいない。」

孔子「相変わらずソロバンづくだなお前は。私は古来の作法の方がもったいない。」


論語 アルファー6 論語 孔子 波濤
アルファー:カレンダーが、そんなに大事なんですか?

孔子:何を言っておる。精密な天文観測と高度な数学。カレンダーこそ文明のあかしだったんじゃよ。

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18

作法の限りを尽くして殿に仕え申し上げると、まわりの連中はおべっか使いだという。


論語 アルファー 13 論語 孔子 淡々
アルファー:ひっどーい。せっかく先生が丁寧にお仕えしているのに。

孔子:そうじゃろ。じゃがな、論語で言う礼法とは、実はワシが古記録から再現したものじゃ。じゃから論語時代の常識から見ると、ひどいヤラセに見えたのじゃよ。

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19

かつて我があるじ定公様がおたずねになった。「君臣の関係はどうあるべきか。」

孔子「主君は礼法通り丁寧に家臣を扱い、家臣は真心をもってお仕えすべきです。」

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20

古曲のミサゴの歌「關雎カンショ」は、夫婦和合を楽しく歌い上げるが、下品にはなっていない。
恋の悲しみを歌い上げるが、悲しみすぎてはいない。


論語 アルファー6 論語 孔子 淡々
アルファー:先生、「關雎」の歌って?

孔子:關雎とは鳥のミサゴのことじゃな。小さめのワシやタカの仲間で、魚を捕る。その鳴き声を歌詞に取り入れながら、若い貴族が女性を想う歌じゃよ。

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21

論語 哀公 論語 宰我 宰予
若殿の哀公様が、焼けてしまった鎮守の森の復興かたを、弟子のサイ我におたずねになった。

ところが宰我の奴、「夏の時代は松を植えました。殷の時代はヒノキを植えました。我が周がクリを植えるのは、それで民をビックリさせているんですねぇ」だと。

やらかしよった、言ってしまったものはしかたがない。いまさらとがめてもどうにもならない。


論語 アルファー5-2 論語 孔子 ぐるぐる
アルファー:宰我さんって、なんだかおっちょこちょい。

孔子:確かに軽率な所はあるな。じゃが弁舌の才では子貢と並ぶ逸材じゃ。論語の時代には珍しく、合理主義者での。哀公さまの話も、どこかナナメに構えて答えておるな。

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22

管仲は主君を助けて覇業を成し遂げたいにしえの名家老だが、器量は小さいな。

ある人「管仲はケチですか?」
孔子「とんでもない。正妻を三人もめとり、それにふけって政治を忘れた。これはいかん、と我に返ったところは、礼法を知る人ではあるな。」
ある人「とんでもない。殿様の館に建てる目隠し塀を管仲も建てた。殿様専用の盃台を、管仲も備えた。管仲が礼を知っているなら、知らない者はどこにもいないでしょうよ。」
孔子「ううむ…。」


論語 アルファー9 論語 孔子 ぼんやり
アルファー:うふっ。先生でも言いくるめられる事ってあるんですね。

孔子:む…まあの。じゃが後世の儒者はワシを持ち上げて、ここの発言者を入れ替えてしまいよった。ワシの格好は付くが、ウソはいかん。

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23

我が魯国の楽長に交響曲のコツを教えてやったよ。

「始めは静かに楽器同士の音を合わせ、合ったら涼やかに響かせ、響いたら激しく奏で、伸ばして伸ばしてスッと終えるとよろしい。」


論語 アルファー25 論語 孔子 楽
アルファー:先生、この動画は?

孔子:うむ。「始めは静かに楽器同士の音を合わせ…スッと終えるとよろしい」の例じゃがな。オスマン・ベイ陛下が立てた、トルコ帝国の軍楽じゃ。それともう一つ、論語でワシが思い描いた世界の一つを表しておる。

論語 アルファー6 論語 孔子 水面キラキラ
アルファー:どんな世界なんですか?

孔子:うむ、それはじゃな、髪の色や肌の色に関わらず、人は同じ基準で評価される世界じゃ。動画では、それらにかかわらずみな、音楽を楽しんでおる。論語の衛霊公篇39で、「教えあり、たぐいなし」と言ったのう。つまり”良い事をする人間が良い人間だ”という世界じゃ。

論語 アルファー 16 論語 孔子 ぐるぐる
アルファー:それって、先生が言う蛮族と中華の区別とは、合わないんじゃ?

孔子:その通りじゃ。論語の時代では、中華と周辺民族の生活程度に、あまりに差がありすぎた。じゃからワシは、区別を激しく言い立てた。じゃがな、周の文化の基本は人間主義じゃ。ワシにも思いもよらんかった世界が、その後の時代には出来たんじゃよ。

論語 遣唐使船
アルファー:そうなんですか?

孔子:うむ。中華も経験を積んで、ワシが世を去ってから11世紀後の唐帝国の時代になると、民族に関わらず、礼儀正しい人間はすばらしい、と言えるようになったんじゃ。ほれ、遣唐使で中国に来た、阿倍仲麻呂くんを官僚に取り立てたようにじゃ。

論語 アルファー5-2 論語 孔子 淡々
アルファー:へ~え。

孔子:そういう世界を、ある業界では「帝国」と言う。周辺の民族をいじめるばかりが、帝国ではない。もちろん、何が良い事かは帝国の文化が決めてしまうがの。そういうことに目をつぶれば、人間誰でも同じ、良い事をする人間が良い人間だ、と言えるのじゃ。

論語 アルファー5 論語 孔子 水面
アルファー:なんとなく、わかります。

孔子:うむ。ワシは経験からしかものを言えん。じゃから蛮族呼ばわりした。しかし誰もが良い事をすれば良い人間と認められる世界を、見てみたかったものじゃのう。それは音楽の調和と、同じ事なのじゃよ。音楽は誰にでもわかる。じゃから教育の基本としたのじゃよ。

さらに詳しく

24

シュン王様のお作りになったショウの曲は美しい。さすがに聖天子のよき心を表している。
武王様の武の曲も美しい。だが武王陛下はそこまでお人がよくないようだ。

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25

上司のくせにちまちましている。お辞儀をしても腹で舌を出している。葬儀の時も悲しまない。

そんな奴には取り柄がない。

さらに詳しく


論語 アルファー 10
アルファー:論語八佾篇はこれでおしまいです。みなさん、お疲れ様でした。

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