PRあり

『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

スポンサーリンク
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解120A雍也篇第六(1)雍や南面すべし°

論語雍也篇(1)要約:弟子の冉雍ゼンヨウは、生まれの身分は低かったものの、情け深い人格者でした。孔子先生は高く評価し、「君主に据えてもいいほどだ」と言います。無論、君主になれはしませんでしたが、のちに家老家の執事になりました。論語:原文・書...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解120B雍也篇第六(2)仲弓、子桑伯子を°

論語雍也篇(2)要約:少なくとも戦国時代以降の加筆あり。弟子の冉雍ゼンヨウ(仲弓チュウキュウ)は、冉氏一族の優れた若者で、長老の冉耕子牛から、孔子先生はその教育を託されました。物わかりのよい冉雍が、先生の言葉足らずな人物評を、言外の意味まで...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解121雍也篇第六(3)哀公問う弟子*

論語雍也篇(3)要約:後世の創作。漢の帝国儒者が大喜びででっち上げた顔回神格化ばなし。理由ははっきりしませんが、登場人物や細部を変えて、論語の中にコレデモカとそっくりな話が出て来ます。一体どういうつもりなのでしょう。論語:原文・書き下し原文...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解122A雍也篇第六(4)子華、斉に使いす*

論語雍也篇(4)要約:後世の創作。ある時、孔子先生は弟子の子華を隣国への使いに出しました。先生を補佐していた弟子の冉求ゼンキュウが、子華に留守宅手当の支給を求めます。弟弟子に沢山出してやりたい冉求。支給額がどんどん膨らんで…。論語:原文・書...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解122B雍也篇第六(5)原思これが宰*

論語雍也篇(5)要約:後世の創作。弟子の原憲は貧乏で、孔子先生は哀れんで、執事に雇って高給を弾みます。しかし欲の薄い原憲は、多すぎますと断りました。そんな原憲を先生は一層好ましく思い、諭して受け取らせたという作り話。論語:原文・書き下し原文...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解123雍也篇第六(6)犁牛の子’

論語雍也篇(6)要約:人は生まれを選べない。しかし修養に励んで、技能や品格を身につける事は出来る。生まれを嘆く弟子の仲弓に、孔子先生はそう言って励まします。それは自身も底辺からのし上がった、先生の固い信念だったでしょう。論語:原文・書き下し...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解124雍也篇第六(7)回やその心三月*

論語雍也篇(7)要約:孔子一門で最も優れたと後世評価された顔淵。孔子塾は庶民が貴族の技能教養を身につけて成り上がる場ですが、顔淵は入門前に身につけていました。ただし心構えだけは、先生の元で三ヶ月の修行が必要だったようです。論語:原文・書き下...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解125雍也篇第六(8)季康子問う、仲由は’

論語雍也篇(8)要約:使われた文字は春秋時代に遡れますが、内容的に後世の儒者による創作の疑いが。元ネタは公冶長篇で、質問者と弟子の名前を少し変えただけ。それにしても儒者は学を誇るなら、もっと芸を見せられなかったのでしょうか。論語:原文・書き...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解126雍也篇第六(9)季氏閔子騫をして*

論語雍也篇(9)要約:文字史に問題ありですがおそらく史実。筆頭家老の季孫家が、その根城である費の代官に、家臣の閔ビン子騫シケンを任じようとします。それをすごい言い方で断った閔子騫。孔子先生の弟子ではなく、大先輩の賢者でした。論語:原文・書き...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解127雍也篇第六(10)伯牛やまい有り*

論語雍也篇(10)要約:後世の改変あり。冉伯牛ゼンハクギュウは、儒者の言うような孔子先生の弟子ではありません。先生を不世出の教師で学問の開祖に押し上げた、援助者の一人でした。その伯牛が死病に取り憑かれ、見舞いに駆けつけた先生は心より悲しみま...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解128雍也篇第六(11)賢なる哉回や*

論語雍也篇(11)要約:後世の創作。顔回はスラム街に住み、貧乏も気にせず、人生を楽しんでいました。先生はそれを見て、とてもかなわない、年下の弟子であろうと顔回には、自分にも及ばないところがあると畏敬した、という作り話。論語:原文・書き下し原...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解129雍也篇第六(12)子の道を’

論語雍也篇(12)要約:鉄器と弩(クロスボウ)の実用化で、激動の春秋時代。時代に対応すべく、弟子の冉有は主家の季孫家と共に、税制改革に取りかかります。しかし超人ではあってもすでに晩年の孔子先生には、その必要性が理解出来ませんでした。論語:原...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解130雍也篇第六(13)なんじ君子の儒*

論語雍也篇(13)要約:後世の創作。春秋時代、「小人」という言葉はありませんでした。対して後世の儒者が想定した「君子」とは、ひたすら学問と人格修養に励むべきで、つまりは汗流して働く人をおとしめた一節。論語:原文・書き下し原文(唐開成石経)子...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解131雍也篇第六(14)なんじ人を得*

論語雍也篇(14)要約:性格のやや如何わしい子游シユウが、遠いまちの代官になります。住民の信頼を得ただけかね、と問う孔子先生のお話ですが、本章は古来誤読されて、実在しない人物を生み出す事になったかもしれない、と思われる一節。論語:原文・書き...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解132雍也篇第六(15)孟之反ほこらず*

論語雍也篇(15)要約:文字的に戦国時代の文ですが史実の可能性あり。春秋の君子は武人でもあります。孔子先生は戦士たるべく武術の稽古もつけました。魯国が大国・斉に攻められた際も、君子たちの武勇伝が生まれた話。論語:原文・書き下し原文(唐開成石...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解133雍也篇第六(16)祝鮀の佞あらず’

論語雍也篇(16)要約:隣国・衛の霊公はやり手の殿様でしたが、夫人には弱く不倫を黙認していました。それがやり手ならではの太っ腹だったのか、殿様といえど男は存外アホウであるのか、何とも言い難くなるお話。論語:原文・書き下し原文(唐開成石経)子...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解134雍也篇第六(17)誰か能く出るに°

論語雍也篇(17)要約:やる気がない者ほど教え方が悪いと言い、教師や教材に文句をつけます。そして早道を探し回りますが、勉強も稽古も積み重ね、やるべき事をやらねば身に付きません。孔子先生はその事実を、弟子に諭したのでした。論語:原文・書き下し...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解135雍也篇第六(18)質、文に勝らば*

論語雍也篇(18)要約:後世の創作。表現は実質の裏付けが無いと、意味を持ちません。しかし実質も表現を知らなければ、十分には発揮できません。人間もまた同じ、飾りも中身もあって初めて一人前だと、孔子先生は説いたのでしょうか。論語:原文・書き下し...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解136雍也篇第六(19)人の生くるや°

論語雍也篇(19)要約:人は正直に生きなければならない。時には裏道も必要ですが、いつも裏をかいていると、いつかは自分が裏をかかれます。非常手段と普段の行いは分けるべきだと、孔子先生は説くのでした。論語:原文・書き下し原文子曰人之生也𥄂罔之生...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解137雍也篇第六(20)これを知る者は°

論語雍也篇(20)要約:知らない者は知る者に及びませんが、知る者も好む者に及ばず、好む者も楽しむ者には及ばない。古今東西変わらぬ真理を、孔子先生もまた説きました。当たり前の事ではあっても、それを初めて口にしたのです。論語:原文・書き下し原文...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解138雍也篇第六(21)中人以上には°

論語雍也篇(21)要約:好奇心は人の本能で、学びのタネ。しかしいきなり奥義を聞こうとするのは、所詮学びがイヤだからで、聞いたところで身に付かない事がほとんど。孔子先生はやる気のない弟子を、その理詰めで説諭するのでした。論語:原文・書き下し原...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解139雍也篇第六(22)樊遲、知を問う’

論語雍也篇(22)要約:樊遅ハンチは年若い、孔子先生の二代目ボディガード。学び始めて間もないので、先生はかみ砕いて教えます。こんにち誰もが知る「敬遠」の出典となった、樊遅と先生の対話を記した一節。論語:原文・書き下し原文(唐開成石経)樊遲問...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解140雍也篇第六(23)知者は水を°

論語雍也篇(23)要約:文字的には史実と言えますが、内容的には孔子先生の教説とそぐいません。頭のいい人は水を好んでよく動き、人生を楽しむ。仁者は山を好んで静かであり、長生きする。どうしてそうなのか誰も教えてくれません。論語:原文・書き下し原...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解141雍也篇第六(24)斉一変せば*

論語雍也篇(24)要約:後世の創作。斉国で殿様が家老に殺される政変があり、その家老家はやがて斉国を乗っ取ります。激動の春秋時代、孔子先生とその弟子たちも、諸国を経巡って何やらやります。あるいはそれと関連のある一節。論語:原文・書き下し原文(...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解142雍也篇第六(25)觚、觚ならず’

論語雍也篇(25)要約:論語には今では意味が分からない言葉も沢山使われています。むしろ2500年前の話が、分かる方が奇跡に近いのです。本章もそうした一つで、本当の意味は何なのか、情報の彼岸へ去ってしまいました。論語:原文・書き下し原文(唐開...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解143雍也篇第六(26)仁者はこれに告ぐ*

論語雍也篇(26)要約:弟子の宰我は弁舌に優れ、古代人らしからぬ合理主義者でした。孔子先生が説く仁の教えも、そんな人いるわけないじゃないですかとからかいます。だからこそ才があるのですが…困った孔子先生は、というお話。論語:原文・書き下し原文...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解144雍也篇第六(27)君子はひろく文’

論語雍也篇(27)要約:春秋の君子は貴族を言います。それを目指す弟子の諸君、幅広く本を読んで知識教養を身につけなさい。知識がとっちらかってどうすれば良いか分からない時は、礼=貴族の常識に従って判断しなさい、と孔子先生。論語:原文・書き下し原...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解145雍也篇第六(28)子、南子にまみゆ’

論語雍也篇(28)要約:孔子先生は2m超の大男でしたが、さて顔の方は? 一説には、悪霊払いのお面そっくりだったとも言います。では女性にモテなかったのか? いやいや、男の価値は顔だけで決まるのではないのですよ。論語:原文・書き下し原文(唐開成...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解146雍也篇第六(29)中庸の徳たるや’

論語雍也篇(29)要約:人生何事もほどほどがいい。田舎のおじさんでも言いそうな言葉ですが、生涯を激しく生きた孔子先生が言うとすごみがあります。ただし本章にしか見られず孟子や荀子も言わず、「中庸」の言葉には偽作の疑いが。論語:原文・書き下し原...
『論語』雍也篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解147雍也篇第六(30)もしひろく民に*

論語雍也篇(30)要約:後世の創作。贋作論語で最高の徳目、仁。その究極は、自分ではなく他人の成長を助け、志をかなえてやることでした。そんなこと普通の人間に出来るわけがありませんが、自己犠牲を他人に強要するのは中華文明の精華でもあります。論語...
スポンサーリンク