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『論語』衛霊公篇:現代語訳・書き下し・原文

読者諸賢へ:
訳文や原文の真贋判定を含め、全ての記述は暫定的であることにご留意下さい。研究の宿命として、勘違いや調査不足により、また一からやり直しの繰り返しだからです。誤りにお気づきの方は、是非ともご教示下さい。

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『論語』衛霊公篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解380A衛霊公篇第十五(1)衛霊公陳を’

論語衛霊公篇(1)要約:衛国亡命中の孔子先生。殿様からお呼びがかかりません。ある日やっと会見できたと思ったら、兵法を教えろとやり手の殿様。教えれば故国の魯が危なくなります。「はて何のことでしょうか」ととぼけたのでした。 論語:原文・書き下し...
『論語』衛霊公篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解380B衛霊公篇第十五(2)陳にて糧を*

論語衛霊公篇(2)要約:中国南方で陰謀をたくましくしていた孔子先生。復讐されて包囲され、食糧が底を突いてしまいます。怒った子路が先生に食ってかかりますが、先生は政治工作をする以上、こうした困難はつきものと諭したのでした。 (検証・解説・余話...
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論語詳解381衛霊公篇第十五(3)賜やなんじ*

論語衛霊公篇(3)要約:「お前は私をただの物識りじいさんに過ぎないと思っているか?」と子貢を問いただす孔子先生。「違うんですか?」と問われて、「分かっとらんな。私は政治家だ。」と答えました。文法的には疑わしいのですが…。 (検証・解説・余話...
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論語詳解382衛霊公篇第十五(4)由、徳を知る°

論語衛霊公篇(4)要約:徳とは人間が持つ機能のこと。具体的な光景にならない限り、凡人にはめったに分かりません。そして世間の大多数は凡人です。「だから子路よ、徳を身につけた者は最強だぞ。」孔子先生は言うのでした。 論語:原文・書き下し 原文 ...
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論語詳解383衛霊公篇第十五(5)為す無くして*

論語衛霊公篇(5)要約:孔子先生が、聖王舜シュンをたたえたという作り話。舜は何もしない代わりに賢者を民間から拾い上げ、政治を任せきりにしました。任されたい先生は、そうした君主こそ最高と言い、儒者の捏造に加担させられたのでした。 (検証・解説...
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論語詳解384衛霊公篇第十五(6)子張行を問う*

論語衛霊公篇(6)要約:何かとやり過ぎの子張。言い分を通すにはどうすればいいか孔子先生に尋ねます。「腰を低くしなさい。それなら蛮族の国でも通る。いつもそれを忘れないようでないと、言い分は通らない」と先生は教えたのでした。 論語:原文・書き下...
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論語詳解385衛霊公篇第十五(7)直なる哉史魚’

論語衛霊公篇(7)要約:辛口の人物評論を常とする孔子先生ですが、隣国・衛国の家老の中には、高く評価した人もいました。その一人は先生が個人的に世話になった上に、業績を煙のように消していく、摩訶不思議な人物でした。 論語:原文・書き下し 原文 ...
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論語詳解386衛霊公篇第十五(8)ともに言う’

論語衛霊公篇(7)要約:話の通じる人と話さないと、いい人と出会う機会を逃します。通じない人と話すと、言えば言うだけ互いに不愉快です。それを見分ける事が出来て、やっと貴族になれるのじゃよと、孔子先生が一生懸命説明した一節。 論語:原文・書き下...
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論語詳解387衛霊公篇第十五(9)志士仁人は*

論語衛霊公篇(8)要約:孔子一門は革命政党でもあります。でも孔子先生は、その気のある者しか勧誘しませんでした。勧誘しても逃げ出すに決まっているからです。しかし後世の儒者は、論語を書き換えて他人の死を強要したのでした。 論語:原文・書き下し ...
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論語詳解388衛霊公篇第十五(10)子貢仁を為す°

論語衛霊公篇(10)要約:弟子の子貢が、孔子先生に仁の実践法を尋ねます。職人は仕事の前に道具の手入れをするもの、仁も同じで、よい道具が要ると先生。さて道具とは、子貢を言うのでしょうか、それとも人々を言うのでしょうか。 (検証・解説・余話の無...
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論語詳解389衛霊公篇第十五(11)顔淵国を*

論語衛霊公篇(11)要約:後世の創作。儒者が衣服や乗る車、音楽に至るまで、社会の隅々に網を掛け、つまりはワイロを取りやすくするためにでっち上げられた章。権威付けのために登場人物は、孔子先生と一番弟子の顔淵でした。 論語:原文・書き下し 原文...
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論語詳解390衛霊公篇第十五(12)人遠くを°

論語衛霊公篇(11)要約:将来のことをちゃんと考えておかないと、すぐにもひどい目に遭うぞ。そうお説教する孔子先生ですが、先生もまた調子に乗りすぎて、時には命の危険まで何度かありました。ただし本章は漢儒の創作。 論語:原文・書き下し 原文 子...
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論語詳解391衛霊公篇第十五(13)やんぬるかな’

論語衛霊公篇(13)要約:異性を好むように、自分の能力が高まるのを喜ぶ人を見たことがない。孔子先生は嘆きます。しかし異性を好むのは人の本能。それに逆らって、先生の理想とする人物像に近づくのが、先生の教説だったのです。 論語:原文・書き下し ...
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論語詳解392衛霊公篇第十五(14)臧文仲はそれ*

論語衛霊公篇(14)要約:孔子先生が生まれる70年ほど前。魯に柳下恵という賢者がいましたが、上司はその才能を知りながら、推挙してやりませんでした。目下の才能を活かさない者は大嫌いだ、と後世の儒者に孔子が言わされた言葉。 論語:原文・書き下し...
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論語詳解393衛霊公篇第十五(15)自ら厚くし’

論語衛霊公篇(15)要約:自分には厳しく。他人には優しく。そうすれば怨まれないよ、と孔子先生。ごく常識的な教えですが、当の先生にとっては、かつて国中から怨まれて追い出された苦い過去がありました。そんな苦渋の一節。 論語:原文・書き下し 原文...
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論語詳解394衛霊公篇第十五(16)これを如何と°

論語衛霊公篇(16)要約:人は問題を意識するまで、解決法を求めません。何かを学ぶのも同じ事。学びたいという欲求がない人に、教えても無駄なばかりか互いに不幸です。孔子先生はその真理に、ちゃんと気付いていましたというお話。 (検証・解説・余話の...
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論語詳解395衛霊公篇第十五(17)群れ居て終日’

論語衛霊公篇(17)要約:口だけの連中が集まって、一日中わぁわぁと議論ばかりし、小細工を自慢するだけで、ぜんぜん正解にたどり着かない。古今東西どこにでもある風景を、孔子先生が評し、それを借りた子貢が、曽子を罵倒した一節。 論語:原文・書き下...
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論語詳解396衛霊公篇第十五(18)君子義もて’

論語衛霊公篇(18)要約:人生も政治も、刻々変わる環境に振り回されがち。そうならないようにするには、まずブレの無い自分を作りなさいと孔子先生。ブレては自分を見失いますし、節操無しと批判され、治められる民は迷惑だからです。 論語:原文・書き下...
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論語詳解397衛霊公篇第十五(19)君子はあたうる無き°

論語衛霊公篇(19)要約:おそらく戦国以降の改作。論語の中で繰り返される、無名を歎く嘆き。そんな弟子に対して孔子先生は、その前に無能を嘆けと諭します。当の先生が就職浪人でした。地道に技能習得に励みましょう、という話の合法コピー版。 論語:原...
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論語詳解398衛霊公篇第十五(20)君子は世を°

論語衛霊公篇(20)要約:生きている間の無名を嘆く孔子先生とその一門ですが、無名を恐れたのは死後にも同じでした。しかもそれを恐れたのは一門に限らず、中国人誰もが抱える悩みです。ちょっと日本人には想像のつかない執念の話。 論語:原文・書き下し...
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論語詳解399衛霊公篇第十五(21)君子はこれを°

論語衛霊公篇(21)要約:全ては自分のせい。そう思うとさまざまな怒りが消えます。君子=当時の貴族が備えるべき教養の一つとして、孔子先生が弟子にお説教した一節。立場の弱い者だけに当たり散らす連中には、縁がありません。 論語:原文・書き下し 原...
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論語詳解400衛霊公篇第十五(22)君子はほこり*

論語衛霊公篇(22)要約:孔子先生が弟子に求めたのは、まず自分の徳=能力を高めることでした。徳がなければつまらぬ意地を張ってケンカになりますし、集団に埋もれて我を見失うからです。しかし後世の儒者はどうだったのでしょう。 (検証・解説・余話の...
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論語詳解401衛霊公篇第十五(23)君子は言を°

論語衛霊公篇(23)要約:いい事を言うからと言っていい人とは限らない。悪い人だからと言っていい事を言わないとは限らない。千古不易の真理ですが、凡人にはなかなか難しいところ。さて孔子先生についてはどうだったのでしょう? 論語:原文・白文・書き...
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論語詳解402衛霊公篇第十五(24)一言にして’

論語衛霊公篇(24)要約:して欲しくないことは、人にするな。子貢はそう言って”お前に出来ることではない”と孔子先生に叱られたと曽子は書きました。しかし同じ場面を別人が記すと、まるで違った話になったのでした。 論語:原文・白文・書き下し 原文...
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論語詳解403衛霊公篇第十五(25)吾の人に*

論語衛霊公篇(25)要約:孔子先生がウンチクを垂れます。でも発言の前半と後半で話がちぐはぐで、何を言っているのかと一生懸命、歴代の儒者が考察しましたが、分からないのが当たり前、論語を水増しするためのニセモノでした。 (検証・解説・余話の無い...
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論語詳解404衛霊公篇第十五(26)吾なお史*

論語衛霊公篇(26)要約:欠字。つまり元は何と書いてあったか分からない。口は回るが論理がお粗末な儒者たちは、あれこれつじつまを合わして解釈しようとしましたが、今では参照する価値もない。儒者の悪辣を伝える一節。 (検証・解説・余話の無い章は未...
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論語詳解405衛霊公篇第十五(27)巧言は徳を*

論語衛霊公篇(27)要約:政治家や革命家に必要なのは、まず有能であること。それが徳。そして時を辛抱強く待つ忍耐力。どんなに用意が調っても、時を誤れば計画はおじゃんだからです。それを説く孔子先生、という作り話。 (検証・解説・余話の無い章は未...
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論語詳解406衛霊公篇第十五(28)衆これにくむ’

論語衛霊公篇(28)要約:人気者や嫌われ者は、世間がその判断を下します。しかし孔子先生は世間の評判を、全く当てにしていませんでした。見る目のある者が見なければ、人は分かるものではないよと。超人の先生だからこそ言える言葉。 論語:原文・白文・...
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論語詳解407衛霊公篇第十五(29)人よく道を°

論語衛霊公篇(29)要約:人が環境を作るのか、環境が人を作るのか。孔子先生は前者だと言いました。論語の時代屈指の読書家でありながら、経済や技術のもつ巨大な力に気付いていなかったのです。そんな先生の弱点を示す一節。 論語:原文・白文・書き下し...
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論語詳解408衛霊公篇第十五(30)過ちて改め’

論語衛霊公篇(30)要約:人間誰でも間違いはつきもの。しかし間違いを覚ったらすぐさま改めないと、事態はますます悪化しますよと孔子先生。自分の過去を否定したくないのは人情ですが、損切りはお早めに、は人生も同じだと言う一節。 論語:原文・白文・...
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論語詳解409衛霊公篇第十五(31)吾嘗て終日’

論語衛霊公篇(31)要約:まるまる一日じゅう考えたが、ムダだった。勉強した方が手っ取り早い、と孔子先生。しかし先生は、考える事の重要性も指摘します。お勉強や暗記だけが知的行為ではないと、先生や高弟はわかっていたのです。 論語:原文・白文・書...
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論語詳解410衛霊公篇第十五(32)君子は道を*

論語衛霊公篇(32)要約:カネのない奴ぁ学問をせい。俺もないけど心配するな。見ろよ、春秋の諸侯国。そのうちどこかに仕官できるだろう。孔子先生は弟子をそう励ましたという作り話。でも真相は儒者の企んだ、「死ぬのは奴らだ」。 論語:原文・白文・書...
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論語詳解411衛霊公篇第十五(33)知これ及ぶ’

論語衛霊公篇(33)要約:孔子塾は貴族に成り上がるための塾で、ただのお勉強塾ではありません。教わることは全て、貴族としての実用に役立つことでした。受験勉強が結局は身に付かないように、身に付く知識とは実践を離れてはあり得ないのです。 論語:原...
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論語詳解412衛霊公篇第十五(34)君子は小しく*

論語衛霊公篇(34)要約:適材適所は論語の時代から言われました。それをいいことに帝国の儒者は、自分の無能と怠惰を言い訳しましたが、その権威付けのために孔子先生、凡人に君子の大計画がわかるものかと、あらぬ事を言わされます。 論語:原文・白文・...
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論語詳解413衛霊公篇第十五(35)民の仁に*

論語衛霊公篇(35)要約:仁を身につけた為政者の出現を、民は熱望しているぅ~、とニセ孔子先生。仁が情けや憐れみの意味になるのは、先生没後一世紀の孟子からです。と言うわけで本章は、孟子以降の儒者によるでっち上げ。 論語:原文・白文・書き下し ...
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論語詳解414衛霊公篇第十五(36)仁に当たり*

論語衛霊公篇(36)要約:それが仁なら、私にも遠慮することなく行いなさい、とニセ孔子先生。ニセの先生はその時の気分によって言うことが違います。では遠慮無しに、と言って仁を行うと、きつく叱ったりもするのでした。 論語:原文・白文・書き下し 原...
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論語詳解415衛霊公篇第十五(37)君子はといて°

論語衛霊公篇(37)要約:天に意志などあるものか。貴族を目指すからには、たわけた迷信に付き合うな、と孔子先生。ですがオカルトを世間に押し付けて、利権を独占したい後世の儒者は、先生をオカルト信者に仕立てて仕舞いました。 (検証・解説・余話の無...
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論語詳解416衛霊公篇第十五(38)君につかう°

論語衛霊公篇(38)要約:給料に文句を言わず、まじめに働きなさい。孔子先生はそう説きました。必ずしも有能である必要は無い、しかしまじめであることは絶対に必要だと。新興勢力の孔子一門には、それ相応の苦労があったのです。 論語:原文・白文・書き...
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論語詳解417衛霊公篇第十五(39)教えあり*

論語衛霊公篇(39)要約:史実なら「誰でも教育すればまともになる」。巫女の私生児という社会の底辺に生まれ、一国の宰相そして2500年も仰がれる大学者になった孔子先生らしい発言ですが、残念ながら春秋時代に遡ることができません。 論語:原文・白...
『論語』衛霊公篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解418衛霊公篇第十五(40)道同じから°

論語衛霊公篇(40)要約:進む道が違う人に、相談を持ちかけてはいけない、と自分はおしゃべりな孔子先生。革命政党としての孔子一門にとって、機密の保持は重要でした。一般論としても、他人は他人の夢に冷淡であって当然だからです。 論語:原文・白文・...
『論語』衛霊公篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解419衛霊公篇第十五(41)辞は達して°

論語衛霊公篇(41)要約:言葉は通じればそれでいい。孔子先生はそう言います。もちろん、上品な言葉遣いが出来ないのはいけません。しかし飾るための飾りでは、伝えたいことが無いのを白状するようなもの。出過ぎを戒めた一節。 (検証・解説・余話の無い...
『論語』衛霊公篇:現代語訳・書き下し・原文

論語詳解420衛霊公篇第十五(42)師冕まみゆ*

論語衛霊公篇(42)要約:論語の時代、楽師は盲人が務めました。古礼では、神官や史官も同じです。それをよく知る孔子先生は、楽師を屋敷に迎え、介添えして席まで案内します。それはいたわりであると共に、古い作法でもありました。 論語:原文・白文・書...
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