論語子張篇:要約
アルファー:孔子先生の解説は、訳者がこの篇の詳解を終えてから掲載します。しばらくお待ち下さい!
子張篇には孔子の言葉ではなく、弟子の言葉のみを載せる。ただ三章だけ、弟子による伝言の形で伝わる。
1
子夏の門人が、友情を子張に質問した。
子張「子夏は何と言ってる?」
子路「いいと思った人と付き合い、思わない人とは付き合わなくていい、と言いました。」
子張「私が孔子先生から聞いたのとは違うな。”貴族は賢者を敬い、誰でも受け入れ、出来た者は褒めてやり、能なしも哀れんでやる”とな。こっちがすごい賢者なら、受け入れられないわけがないし、バカ者なら追っ払らわれるに決まっている。こちらがえり好みできるものか。」
2
曽子*「孔子先生から聞いた。”人はなかなか心のありたけを出し尽くすことは出来ないが、もしあるとすれば、親を亡くして喪に服する時だろうな。”」
*孔子の弟子とされる人物。実際は孔子家の使用人だったらしい。詳細は論語の人物:曽参子輿を参照。
3
曽子「私はこれを先生から聞いた。”魯の家老孟荘子の孝行ぶりは、誰にも真似の出来ることだったが、ただ二点だけ、父の家臣と政策を変えなかったこと、これは真似が難しい。”」