論語語釈「セ」

是(ゼ/シ・9画)

論語 是 金文 論語 是 解字
(金文)

論語では「~これ…」と読み、”~は…だ”と訳すことがある。認定の意を示す。英語のbe動詞にあたる。

学研漢和大字典

会意文字で、「まっすぐなさじ+止(あし)」。匙(さじ)の原字。止(=趾)を添えたのは、まっすぐ進むことを示す。また、その音を借りて、之(シ)とともに、「これ」という近称の指示詞をあらわす。

適(まっすぐ進む)・提(まっすぐひっさげる)・題(ダイ)・(テイ)(まっすぐなひたい)・正・征(まっすぐ)などと同系のことば。

意味

  1. {指示詞}これ。この。→語法「①④⑤」。
  2. {指示詞}これ。→語法「③」。
  3. {指示詞}これ。→語法「②」。
  4. (ゼナリ){形容詞・名詞}正しい。ずぼしにあたっている。正しいこと。《対語》⇒非。「是非(正しいか誤りか。転じて、日本では、いずれにせよ、きっとの意の副詞に用いる)」「偃之言、是也」〔論語・陽貨〕
  5. (ゼトス){動詞}正しいと考える。「非而是之=非にしてこれを是とす」〔晏子春秋・不合経術者〕
  6. {名詞}正しい方針。「国是(国の政治の方針)」。

語法

①「これ」とよみ、「これ」「この人」「このこと」と訳す。《対語》其(ソレ)・彼(カレ)。《類義語》此・之・斯。「由是観之=これに由(よ)りてこれを観る」〈このことから考えてみて〉〔孟子・公上〕
②「~是…」は、「~これ…」とよみ、「~は…だ」と訳す。認定の意を示す。▽英語のbe動詞にあたる。もとは主語をさしていたが、六朝から認定をあらわす壓詞(ケイシ)となり、現代中国語でも用いられている。「自称臣是酒中仙=自ら称す臣はこれ酒中の仙と」〈自ら称している、わたくしは酒の中の仙人であると〉〔杜甫・飲中八仙歌〕
③「A(=主語)B(=述語)C(=目的語)=AはCを(に)Bする」という文で「C(目的語)」を強調する場合、「AC是B」となり、「A、Cを(に)これBす」とよむ。倒置して強調したことを明示するために「是」を入れる。▽限定の意を示す「唯」などとともに多く用いる。「孔徳之容、唯道是従=孔徳の容、ただ道にこれ従ふ」〈大いなる徳をそなえた人の姿は、ただ道にのみ従っている〉〔老子・二一〕
④「この」とよみ、「この」「その」と訳す。「子於是日哭、則不歌=子この日に哭すれば、則(すなは)ち歌はず」〈先生(孔子)はこの(葬儀の)日に声をあげて泣いたら、歌を一日歌わなかった〉〔論語・述而〕
⑤「ここ」とよみ、「ここ」と訳す。「今其人在是=今その人ここに在り」〈いま、その人はここにいる〉〔史記・魯仲連〕
⑥チ「以是」は、「これをもって」とよみ、「この点から」「これにより」と訳す。前節での具体的内容を指示する。「陰以兵法部勒賓客及子弟、以是知其能=陰(ひそ)かに兵法をもって賓客及び子弟を部勒(ぶろく)す、これをもってその能を知る」〈ひそかに兵法を応用して子分や若者たちを動かしたので、彼らの能力をよく知ることができた〉〔史記・項羽〕ヂ「以是観之」は、「これをもってこれをみれば」とよみ、「この点からみれば」と訳す。前節の事例をふまえて、結論を導く意を示す。「以是観之、夫君之直臣、父之暴子也=これをもってこれを観れば、かの君の直臣は、父の暴子なり」〈こういうことから考えてみると、あの君に対してまっすぐな臣は、父に対しては乱暴な子といういことになる〉〔韓非子・五蠹〕▽「用此観之」も、「これをもってこれをみれば」とよみ、意味・用法ともに同じ。
⑦「是以」は、「ここをもって」とよみ、「それゆえに」「だから」と訳す。前節で原因・理由を述べ、後節で結果・結論を述べる場合に用いる接続句。「敏而好学、不恥下問、是以謂之文也=敏にして学を好み、下問を恥ぢず、ここをもってこれを文と謂ふなり」〈利発なうえに学問好きで、目下のものに問うことも恥じなかった、だから文というのだよ〉〔論語・公冶長〕
⑧「於是」は、「ここにおいて」とよみ、「そこで」と訳す。時間的前後・因果関係がある場合に用いる接続句。「於是、信孰視之、俛出袴下蒲伏=ここにおひて、信これを孰視、俛(ふ)して袴下(こか)より出で蒲伏(ほふく)す」〈そう言われたので、韓信はじっとその男を見つめていたが、腹ばいになって股の下をくぐった〉〔史記・淮陰侯〕
⑨チ「如是」「若是」は、「かくのごとし」とよみ、「このようである」「このとおりである」と訳す。「如是者則身危=かくの如(ごと)き者は則(すなは)ち身危し」〈こういう場合は身が危険になる〉〔史記・韓非子〕ヂ「かくのごとくんば」とよみ、「このようであるならば」と訳す。仮定の意を示す。「夫如是、則四方之民、襁負其子而至矣=それかくの如(ごと)くんば、則(すなは)ち四方の民、その子を襁負(きょうふ)して至らん」〈まあそのようであれば、四方の人民たちもその子供を背負ってやってくる〉〔論語・子路〕

正(セイ・5画)

論語 正 甲骨文 論語 正 金文
(甲骨文・金文)

定州竹簡論語』は「正・政可通、古多以政為正。」”正は政を代用できる。古くは政を正と書いた例が多い”と言う。カールグレン上古音はȶi̯ĕŋ。
正 カールグレン上古音

学研漢和大字典

会意。「一+止(あし)」で、足が目標の線めがけてまっすぐに進むさまを示す。征(まっすぐに進む)の原字。聖(純正な人)・貞(ただしい)・挺(まっすぐ)などと同系。また是(ゼ)・(シ)(ただしい)と縁が近い。類義語に匡。

意味

  1. {形容詞・名詞}ただしい(ただし)。まっすぐであるさま。まっすぐであること。《対語》⇒邪(よこしま)。「公正」「正義」「其身正、不令而行=其の身正しければ、令せずして行はる」〔論語・子路〕
  2. {動詞}ただす。まっすぐにする。また、誤りを道理にあうように直す。「改正」「就有道而正焉=有道に就いて正す」〔論語・学而〕
  3. {形容詞}まともであるさま。また、まっすぐに向いているさま。まんなかの。《対語》⇒反・裏。「正面」「正中」「正坐(セイザ)」。
  4. {形容詞}まじりけのないさま。また、ほんとうのものであるさま。《類義語》純。「正白(まっしろ)」「正方形」。
  5. {形容詞}主なものである。本式のものである。《対語》副・従・略。「正式」「正三位」「正本」。
  6. {名詞}役目の長官。「楽正(音楽をつかさどる役所の長官)」。
  7. {名詞・形容詞}ちょうどの時刻。また、時刻がちょうどであるさま。「正五時」「正午(ちょうど十二時)」。
  8. {名詞}中国の暦法で、一年の基準になるもの。▽平声に読む。「正月」「正朔(セイサク)(こよみ)」「改正(王朝が変わった時、正月をいつとするかの規準を改めて、新たに暦をきめること)」。
  9. {名詞}まと。弓を射てまっすぐにあてるまと。▽平声に読む。「正鵠(セイコク)(まとの中心)」。
  10. {副詞}まさに。まさしく。ちょうど。「正当其時=正に其の時に当たる」「正唯弟子不能学也=正に唯れ弟子学ぶ能はざるなり」〔論語・述而〕
  11. {名詞}数学で、負に対して、零より大きいこと。プラス。「正数」。
  12. 《日本語での特別な意味》
    ①かみ。四等官で、司・監の第一位。
    ②電子の電荷のうち、陽性に生じるもの。プラス。《対語》負。
    ③特定の官職で、その上位であることをあらわすことば。「検事正」。

成(セイ・6画)

初出は甲骨文。カールグレン上古音はȡi̯ĕŋ。

学研漢和大字典

会意兼形声。丁は、打ってまとめ固める意を含み、打の原字。成は「戈(ほこ)+(音符)丁」で、まとめあげる意を含む。▽締(ひとまとめ)の語尾がngに転じたことば。城(土で固めあげたしろ)・誠(まとまって欠けめのない心)と同系。

語義

  1. {動詞}なる。つくろうとしたものがしあがる。できあがる。「落成」「学難成=学成り難し」「大器晩成=大器は晩成す」〔老子・四一〕
  2. {動詞}なす。しあげる。りっぱになし遂げる。「成家=家を成す」「覇業可成=覇業成すべし」「悪乎成名=いづくにか名を成さんや」〔論語・里仁〕
  3. {動詞}なる。なす。変化して、ある状態になる。また、そうする。「成空=空と成る」「衰病已成翁=衰病已に翁と成る」〔杜甫・客亭〕
  4. {形容詞}できあがった。既成の。「成見(既成の考え)」「成事不説=成事は説かず」〔論語・八飲〕
  5. {名詞}すでにしあがった状態。「守成(すでに完成した現状を守り続けること)」。
  6. {名詞}たいらぎ(たひらぎ)。平和。また、争いごとのまとめ。「求成=成を求む」。
  7. {単位詞}音楽の段落や、土盛りの層を数えることば。「九成(九段落)」。
  8. {名詞・単位詞}古代、十里四方の田畑のこと。また、それを数えることば。
  9. {単位詞}《俗語》北京(ペキン)語で、十分の一。「一成(一割)」。

字通

[会意]戈(か)+丨(こん)。〔説文〕十四下に「就(な)るなり。戊に從ひ、丁(てい)聲」とするが、卜文・金文の字形は、戈(ほこ)に綏飾としての丨を加える形。器の制作が終わったときに、綏飾を加えてお祓いをする意で、それが成就の儀礼であった。就は凱旋門である京の完成のときに、犬牲を加えて、いわば竣工式を行う意。すべて築造や制作の完成のときには、その成就の儀礼を行ったものである。

齊/斉(セイ・8画)

論語 斉 金文 論語 斉 甲骨文
(甲骨文・金文)

『字通』によると語源は三本のかんざしを揃えた象形。揃える所から”整える”の意が生まれた。

学研漢和大字典

論語 斉 甲骨文
象形文字で、◇印が三つそろったさまを描いたもの。のち下に板または布のかたちをそえた。

儕(セイ)(そろった仲間)・臍(セイ)(上下左右そろったまん中にあるへそ)・劑(セイ)(=剤。そろえて切る)・濟(サイ)(=済。水量をそろえる)などと同系のことば。

意味〔一〕セイ/ザイ

  1. {動詞・形容詞}ととのう(ととのふ)。ひとしい(ひとし)。きちんとそろう。大小・長さ・行為などが、ちぐはぐすることなくそろう。「均斉」「整斉」「斉一」。
    ま{動詞}ととのえる(ととのふ)。ひとしくする(ひとしくす)。きちんとそろえる。「斉駒並駕(セイクヘイガ)(車馬をそろえて進む)」「斉之以刑=これを斉ふるに刑を以てす」〔論語・為政〕
  2. {名詞}過不足なくそろえて調和した状態。調和のとれた味。「八珍之斉(ハッチンノセイ)」〔周礼・食医〕
  3. {副詞}ひとしく。そろって。みんな。《類義語》均。「民不斉出於南畝=民は斉しく南畝に出でず」〔史記・平準書〕
  4. {名詞}国名。周代に太公望呂尚(リョショウ)の封ぜられた国。今の山東省。桓公(カンコウ)の代に覇者(ハシャ)となった。戦国時代には臣下の田氏が国を奪って、戦国の七雄となったが、前二二一年秦(シン)に滅ぼされた。
  5. {名詞}王朝名。南北朝時代、南朝の一つ。南斉。蕭斉。蕭道成(ショウドウセイ)が宋(ソウ)から位を奪ってたて、建康(今の南京)に都をおいた。七代で梁(リョウ)に滅ぼされた。四七九~五〇二。
  6. {名詞}王朝名。南北朝時代、北朝の一つ。北斉。高斉。高洋がたて五代で北周に滅ぼされた。五五〇~五七七。
  7. {名詞}心身をきちんとととのえること。ものいみ。▽斎に当てた用法。zh(iと読む。「斉戒以事鬼神=斉戒してもつて鬼神に事ふ」〔礼記・表記〕

意味〔二〕セイ/ザイ

  1. {名詞}層がきちんと重なった赤色の雲母。

意味〔三〕シ

  1. {名詞}衣のすそ。▽長さをそろえてあるので斉という。「斉衰(シサイ)(衣のすそを縫わず、切ったままにした喪服)」「摂斉升堂=斉を摂げて堂に升る」〔論語・郷党〕

政(セイ・9画)

論語 政 金文
(金文)

学研漢和大字典

会意兼形声。正とは、止(あし)が目標線の━印に向けてまっすぐ進むさまを示す会意文字。征(セイ)(まっすぐ進む)の原字。政は「攴(動詞の記号)+(音符)正」で、もと、まっすぐに整えること。のち、社会を整えるすべての仕事のこと。正・整(セイ)と同系。

意味

  1. {名詞}まつりごと。社会生活をただしくとりしきる仕事。▽「まつりごと」の訓は、祭りが社会統制のための行事であった日本古代の祭政一致の意識を伝えている。「政治」「任政=政に任ず」「為政者(政をなす者)」「必聞其政=必ず其の政を聞く」〔論語・学而〕
    ま{動詞}ただす。ただしくする。《類義語》正。「呈政(テイセイ)(著書を他人に贈呈してただしてもらう)」。
  2. {名詞}物事を行うときの一定の決まりや、やり方。「家政(家を管理する仕事と、そのとりしきり方)」「塩政(塩の専売に関する仕事)」。
  3. {名詞}公務の責任者。「学政(清(シン)代の学務の長官)」「主政(主任)」。

性(セイ・8画)

初出は西周中期の金文。カールグレン上古音はsi̯ĕŋで、省、姓、騂と同じ。

学研漢和大字典

会意兼形声。生は、芽が地上に生え出るさま。性は「心+(音符)生」で、うまれつきのすみきった心のこと。情とは、心から生じるむきだしの反応の働きのことで、感情の意。

語義

  1. {名詞}うまれつき持っている心の働きの特徴。▽人間にうまれつき与えられたのが、おおらかな良知だと考えるのが性善説であり、うまれつき与えられたのが、欲求不満だと考えるのが性悪説である。「人之性悪=人之性は悪なり」〔荀子・性悪〕
  2. {名詞}さが。ひととなり。人や物に備わる本質・傾向。たち。「性本愛邱山=性本邱山を愛す」〔陶潜・帰園田居〕
  3. {名詞}肉体上の男女の区別。また、インド=ヨーロッパ語文法における名詞・代名詞の性質の一つ。「中性」。
  4. {名詞}中にひそむもの。外形のもとになるもの。《対語》⇒形(外にあらわれたもの)。「形性」「物性」。
  5. 《日本語での特別な意味》せい。インド=ヨーロッパ語などにみられる男性・中性・女性などの文法上の区別。

字通

[形声]声符は生(せい)。〔説文〕十下に「人の陽气、性善なる者なり」という。〔左伝、昭二十五年〕「地の性に因る」、〔孟子、告子上〕「是れ豈に水の性ならんや」のように、生物でなくても、それぞれのもつ本質や属性についてもいう。

省(セイ/ショウ・9画)

論語 省 甲骨文 論語 省 金文
(甲骨文・金文)

学研漢和大字典

会意文字で、「目+少(小さくする)」で、目を細めてこまごまとみること。析sek(細かくわける)はその語尾がkに転じたことば。

意味〔一〕セイ

  1. (セイス){動詞}みる。目を細くして注意してみる。細かに分析して調べてみる。「省察」「退而省其私=退いて其の私を省す」〔論語・為政〕
  2. {動詞}かえりみる(かへりみる)。自分の心を細かにふりかえってみる。「反省」「吾日三省吾身=吾日に三たび吾が身を省みる」〔論語・学而〕
  3. {動詞}人の安否をねんごろにたずねる。親の安否をよくみてたしかめる。▽親のきげんを朝にうかがうのを定、夕方にたずねるのを省という。「省問」「帰省」。

意味〔二〕ショウ

  1. {動詞}はぶく。よけいな部分をとりさる。へらす。《類義語》略。「省略」「省刑罰=刑罰を省く」〔孟子・梁上〕
  2. {名詞}中国の行政区画の一つ。行政区画の単位として最も大きい。「省政府」。
  3. {名詞}役所。また、役所のランクをあらわすことば。「中書省」。

字通

省 字解
卜文・金文の形は生に従い、せい声。〔説文〕四上にてつに従う形とし、「視るなり。眉の省に従い、屮に従う」という。〔段注〕に「眉に従う者は、未だ目にあらわれざるなり。屮に従う者は、之れを微に察するなり」とするが、屮はおそらくもと目の上の呪飾、のち生の声が意識されて屮の下部に肥点を加える形になったものであろう。卜辞に王の順省を卜して「王省するに、往来災い亡きか」という。金文に「遹省いつせい」の語があり、遹は矛を台上に樹てて示威巡察を行う意。古くは眉飾などを施し、あるいはげい目を加えたものであろう。わが国の「などける利目とめ」もその類であろう。巡察することにより省察の意となり、省察して除くべきものを去るので省略の意となる。

訓義

1)みる、めぐりみる、つまびらかにみる。2)かえりみる、あきらかにする、さとる。3)あやまちをみる、あやまちをさる。4)はぶく、さる、へらす、すくなくする。5)役所、公卿の居る所、禁中、行政の区画名。6)セイと通じ、わざわい。

大漢和辞典

省 大漢和辞典
省 大漢和辞典
省 大漢和辞典

政(セイ・9画)

論語 政 金文 論語 正 解字
(金文)

学研漢和大字典

会意兼形声文字で、正とは、止(あし)が目標線の━印に向けてまっすぐ進むさまを示す会意文字。征(セイ)(まっすぐ進む)の原字。政は「攴(動詞の記号)+(音符)正」で、もと、まっすぐに整えること。のち、社会を整えるすべての仕事のこと。

正・整(セイ)と同系のことば、という。

意味

  1. {名詞}まつりごと。社会生活をただしくとりしきる仕事。▽「まつりごと」の訓は、祭りが社会統制のための行事であった日本古代の祭政一致の意識を伝えている。「政治」「任政=政に任ず」「為政者(政をなす者)」「必聞其政=必ず其の政を聞く」〔論語・学而〕
  2. {動詞}ただす。ただしくする。《類義語》正。「呈政(テイセイ)(著書を他人に贈呈してただしてもらう)」。
  3. {名詞}物事を行うときの一定の決まりや、やり方。「家政(家を管理する仕事と、そのとりしきり方)」「塩政(塩の専売に関する仕事)」。
  4. {名詞}公務の責任者。「学政(清(シン)代の学務の長官)」「主政(主任)」。

字通

声符は正。正は他邑を征服すること。これに攴撃ぼくげきを加えて、支配する事を政という。〔説文〕三下に「正なり。攴に從ひ、正に從ふ。正は亦聲なり」とする。正は征服、征は征取、政は支配することをいう。金文の〔禹鼎うてい〕に、「井(けい)方を政めよ」、〔毛公鼎〕に「命を敷き政を敷くに𩁹おいて、小大の楚賦(胥賦・賦税)を論語 外字 おさめるをさめよ」とあり、政治的経済的な支配を意味するが、ときには〔叔夷はく〕「朕が三軍ををさめよ」のように、軍事・軍政にもいう。

訓義

まつりごと、おさめる。つかさどる、ただす。おきて、おきてとする、とりきめ。えたち、征役。正と通じ、まさに、まさしく。征と通じ、うつ。

大漢和辞典

会意形声文字。攴(軽く叩いて注意する)と正の合字。注意を与えて正す義。正しくないものを正す意。正は声を兼ねて形声。

字解

ただす。まつりごと。おきて、行政を行う。政治を行う人。やくめ。えだち、ぶやく、役。教え、道、人の道。人民の生活を支えるもの。つかさどる。星、日月五星。まさに、まさしく。清朝で京察における人物挙用の基準。姓。とりたて。伐つ。

逝(セイ・10画)

初出は後漢の『説文解字』で、論語の時代に存在しない。カールグレン上古音はȡi̯adで、同音の忕”ならう”・誓・筮”うらなう”・澨”つきぢ・みぎわ”には、”いく”の語義が無い。噬”およぶ”の初出は同じく『説文解字』。

日本語音で同音の𠧟は、カールグレン上古音・藤堂上古音が不明だが、”ゆく”の意があり、甲骨文から存在する。また征のカ音はȶi̯ĕŋで、音通するとは言いがたいが、”ゆく”の意があり、甲骨文より存在する。

学研漢和大字典

会意兼形声。「甞+(音符)折」。ふっつりと折れるようにいってしまうこと。類義語に死。

語義

{動詞}ゆく。さる。いってしまう。思いきってたち去る。また、ふっつりと死ぬ。「逝者如斯夫=逝く者は斯くの如きかな」〔論語・子罕〕。「騅不逝兮=騅逝かず」〔史記・項羽〕

字通

[形声]声符は折(せつ)。〔説文〕二下に「往くなり」とあり、〔書、大誥〕「昔朕(われ)逝きしとき」、〔詩、小雅、小弁(しょうはん)〕「我が梁(りやう)に逝くこと無(なか)れ」のような古い用例がある。また〔詩〕に「逝(ここ)に」という語詞の用法が多い。のち長逝死去の意に用いる。

聖(セイ・13画)

論語 聖 甲骨文 論語 聖 金文
(甲骨文・金文)

学研漢和大字典

会意兼形声。壬(テイ)は、人が足をまっすぐのばしたさま。呈(テイ)は、それに口をそえて、まっすぐ述べる、まっすぐさし出すの意を示す。聖は「耳+(音符)呈」で、耳がまっすぐに通ること。わかりがよい、さといなどの意となる。

意味

  1. {名詞}ひじり。賢くて、徳のすぐれた人。▽儒家では最高の人格者をいう。《類義語》賢・智。「聖賢」「亜聖(孔子につぐ聖人。孟子のこと)」「必也聖乎=必ず也聖乎」〔論語・雍也〕
  2. {形容詞}おかしがたくおごそかなさま。「神聖」「聖域」。
  3. {名詞・形容詞}その道で最高にすぐれた人。この上なくすぐれている。「詩聖」「書聖」。
  4. {名詞・形容詞}天子のこと。また、天子に関する事につけることば。「今聖」「聖諭(天子のおおせ)」。
  5. 《日本語での特別な意味》
    ①ひじり。すぐれた僧。「日蓮聖人(ニチレンショウニン)」「高野聖(コウヤヒジリ)」。
    ②キリスト教のすぐれた宣教師の名につけることば。▽英語Saint。「聖フランシスコ」。

字通

旧字は聖 外字に作り、耳+口+壬。〔説文〕十二上に「通なり」と通達の意とし、字を呈声に従うものとするが、字形と合わず、声もまた異なる。卜文に、壬(人の挺立する形)の上に耳をそえた形に作り、聞の初文。神の声を聞きうる人をいう。口(口さい)は祝禱を収める器の形で、その神の声を聞きうる人を聖という。〔左伝、襄十八年〕に、当時神瞽といわれた師曠が、晋と楚とが戦うにあたって、その勝敗を卜し、風声を聞いて「南風競わず、死声多し」と、楚の敗北を予言した話がある。そのような者が聖者であった。周初の金文〔班𣪘〕に「文王王の聖孫」という語がみえ、また金文に「聖なる祖考」や「聖武」「哲聖」など、先人に聖を付していうことが多い。〔詩、小雅、正月〕に「な予をば聖なりと曰うも、誰か烏の雌雄を知らんや」の句がある。〔論語、述而〕に、孔子は「聖と仁の若きは、則ち吾豈に敢えてせんや」と述べており、聖は人間最高の理想像とされた。

訓義

  1. ひじり、聖人、知徳のすぐれた人。
  2. さと、一芸に達した人。
  3. 天子。天子に関して敬語としてそえる。
  4. 清酒。濁酒を賢という。

靜/静(セイ・14画)

初出は西周早期の金文。カールグレン上古音はdzʰi̯ĕŋ。

学研漢和大字典

会意兼形声。「爭(とりあい)+(音符)靑」。靑(=青)は、すみきった意を含み、とりあいをやめて、しんとすみわたった雑音のない状態になること。清(すみわたる)・靖(セイ)(しずまる)と同系。類義語の閑(カン)はなにもしないであいまがあくこと。異字同訓に鎮まる・鎮める「内乱が鎮まる。反乱を鎮める。痛みを鎮める」 沈める「船を沈める」。旧字「靜」は人名漢字として使える。

語義

  1. {形容詞・動詞}しずか(しづかなり)。しずめる(しづむ)。しずまる(しづまる)。しんとすみわたった。雑音や動きがなくしずまりかえったさま。しんとする。動かない。《対語》⇒動・噪(ソウ)(さわがしい)・乱。「安静」「静寂」「鎮静」。
  2. {名詞・形容詞}からだや心を動かさないこと。また、そのさま。▽禅宗では、さとりに入る静坐(セイザ)を重んじ、宋(ソウ)学では主静(心を散らさないことを重んじる)の説をとなえた。「静止」。
  3. {名詞}しずけさ。動かない状態。しずかな所。「処静=静に処る」。

字通

[会意]旧字は靜に作り、靑(青)+爭(争)。靑は青丹、爭は力(耒耜(らいし)の形。すき)を上下よりもつ形。争奪の爭とは同じでない。耜(すき)を清めて虫害を祓う儀礼。〔説文〕五下に「審らかにするなり」、〔繋伝〕に「丹靑明審するなり」と采色を施す意とするが、耜を修祓する儀礼。これによって耕作の寧静をうることができるとされたのであろう。周初の金文〔班𣪘(はんき)〕に「東或(国)を靜(やす)んず」、後期の〔毛公鼎(もうこうてい)〕に「大いに從(みだ)れて靜(やす)らかならず」とみえ、寧静の意に用いる。本来は農耕儀礼として農器を修祓する儀礼であった。粢盛(しせい)の清らかなことを〔詩、大雅、既酔〕に、「籩豆(へんとう)靜嘉」といい、嘉も字形中に力(すき)の形を含み、鼓声を加え、祝禱して祓う農耕儀礼をいう字であった。静嘉と合わせて、粢盛の明潔の意とする。竫(せい)・靖(せい)・瀞(せい)には通用の義がある。斉器の〔国差■(缶+詹)(こくさたん)〕に「用(もつ)て旨酒を實(みた)さん。旨(うま)からしめ靜(きよ)からしめん」とあるのは、瀞の意である。

請(セイ・15画)

論語 請 金文

初出は上掲戦国末期の金文で、論語の時代に存在しないが、『学研漢和大字典』に以下の通り言う。

会意兼形声。青(セイ)とは「生(あお草)+丼(井戸の清水)」をあわせた会意文字で、あおく澄んでいること。請は「言+(音符)青」で、澄んだ目をまともに向けて、応対すること。心から相手に対するの意から、まじめにたのむの意となった。

従って論語の時代には「(言)青」と書いた可能性があり、こちらは論語時代の金文が存在する。

また音には平声(カールグレン上古音dzʰi̯ĕŋ:うける)と去声(tsʰi̯ĕŋ:もとめる)の二系統があり、前者の同音に靜(静)の字がある。『大漢和辞典』によるその語釈に”はかる”があり、四声を無視すれば音通する。

また同音に情の字があって、”こころ・意欲”の意があり、音通するが、戦国文字までしか遡れない。後者の同音は清と凊”つめたい”で、意味上からは置換候補にならない。

学研漢和大字典

会意兼形声。青(セイ)とは「生(あお草)+丼(井戸の清水)」をあわせた会意文字で、あおく澄んでいること。請は「言+(音符)青」で、澄んだ目をまともに向けて、応対すること。心から相手に対するの意から、まじめにたのむの意となった。類義語の乞は、物ごいをすること。

語義

セイ/シン(上声)
  1. {動詞・名詞}こう(こふ)。まともに目を向けて相手にお願いする。心からたのむ。たのみごと。《類義語》乞(キツ)。「懇請」「請託」「請益=益さんことを請ふ」〔論語・雍也〕
  2. {動詞}こう(こふ)。上役や君主にお願いする。「請示(指示を願う)」「請罪=罪を請ふ」。
  3. {動詞}こう(こふ)。→語法「①」。
  4. {動詞}まともに接待する。また、目上の人に心をこめておめにかかる。《同義語》腟。「請安(心からごきげんをうかがう)」「召請(まねいて、たいせつにもてなす)」。
  5. 「普請(フシン)」とは、寺社をたてるため、あまねく寄附をこうこと。
セイ/ジョウ(平声)
  1. {動詞}もらいうける。「勧請(カンジョウ)(寺社で寄附をもらいうけること)」。
  2. 《日本語での特別な意味》うける(うく)。うけとる。また、引きうける。「請け合う」「請負(ウケオイ)」。

字通

形声・声符は青。〔説文〕三上に「謁するなり」とあり、入謁することをいう。情と通用することがあり、〔荀子、成相〕「其の請を明らかにす」〔史記、礼書〕「請文倶に尽くす」の例がある。

戚(セキ・11画)

論語 戚 金文 論語 戊 鉞
(金文)

”悲しむ”。『大漢和辞典』の第一義は”オノ・まさかり”。第二義として”いたむ”等が現れる。では、親族や友人など、人が亡くなって悲しむ範囲を指すという。

学研漢和大字典

会意兼形声文字で、尗は、まめの細いつるで、小さく縮んだ意を含む。戚は「戉(まさかり)+〔音符〕尗(ちいさい)」で、もと小さい手おののこと。促(ソク)(身近にせまる)に当てて、身近な親戚の意に用い、寂(セキ)(心細い)に似た意に用いて、心細く思いわずらう意となった。原義のままではあまり用いられない。

意味

  1. {名詞}みうち。ごく身近な人の意から、親戚(シンセキ)の意。▽特に、女の縁でつながる親戚。「外戚(ガイセキ)」「国戚(コクセキ)(皇室と縁組している親族)」。
  2. {動詞}うれえる(うれふ)。身近にひしひしと感ずる。思いわずらう。細かく小さく心をくだく。「戚戚(セキセキ)(くよくよするさま)」「小人長戚戚=小人は長に戚戚たり」〔論語・述而〕
  3. {名詞}うれい(うれひ)。思いわずらい。心配。「休戚相関=休戚相ひ関す」「自詒伊戚=自ら伊の戚を詒す」〔詩経・小雅・小明〕
  4. {名詞}おの(をの)。まさかり。小さい手おの。のち、武楽の舞のとき、手に持って舞うおの。「朱干(シュカン)、玉戚(ギョクセキ)(朱塗りの楯(タテ)と玉の斧)」〔礼記・明堂位〕

折(セツ・7画)

論語 折 金文
(金文)

学研漢和大字典

「折」は会意文字で、「木を二つに切ったさま+斤(おのできる)」。ざくんと中断すること。▽析(セキ)(ばらばらに離す)・拆(タク)(たたき割る)は、別字。

意味

  1. {動詞}おる(をる)。中ほどでざくんと木や骨をおる。また、おりたたむ。「折柳=柳を折る」「折頸而死=頸を折りて死す」〔韓非子・五蠹〕
  2. {動詞}おる(をる)。くじく。途中で中断する。「挫折(ザセツ)」「面折(面と向かって相手の気勢をくじく)」「折節=節を折る」「百敗而其志不折=百敗すれども其の志折けず」〔蘇轍・三国論〕
  3. {動詞}おる(をる)。がくんと曲げる。おれ曲がる。「転折」「折腰=腰を折る」。
  4. (セッス){動詞}さだめる(さだむ)。判定をくだす。さばく。「折獄(セツゴク)(刑をきめる)」「君子以折獄致刑=君子は以て獄を折め刑を致す」〔易経・豊〕
  5. {動詞}命がたえる。死ぬ。「夭折(ヨウセツ)(若いのに命が中断される。若死にすること)」。
  6. {動詞}損をする。▽この場合の中国音はsh.。「折本(セッホ°ン)(元手に食いこむ)」「良賈不為折閲不市=良賈は折閲の為にとて市せずんばあらず」〔荀子・修身〕
  7. {動詞}《俗語》換算して値を決める。「折色(南から北へ運河で運ぶ米を、銀に換算して納める)」。
  8. {単位詞}《俗語》割引。一割引を九折(九掛け)という。《類義語》扣(コウ)。「折扣(セッコウ)」。
  9. 《日本語での特別な意味》
    (1)おり(をり)。そのとき。また、機会。「お会いした折に」「折をみて」。
    (2)おり(をり)。おり箱。

竊/窃(セツ・9画)

初出は戦国文字で、異体字の「窃」と共に論語の時代に存在しない。カールグレン上古音はtsʰiatで、同音は存在しない。近音同訓も存在しない。初出は戦国文字で、異体字の「窃」と共に論語の時代に存在しない。カールグレン上古音はtsʰiatで、同音は存在しない。近音同訓も存在しない。

学研漢和大字典

会意兼形声。原字は「穴(あな)+廿(両手を示す形の変形)+米+虫」の会意文字で、穴にしまった米を、虫が人知れず食いとることを示す。窃は「穴+(音符)切」で、すばやく一部を切りとること。切(さっと一部分をきりとる)・疾(すばやい)などと同系。類義語の偸(トウ)は、中みを抜きとる。盗は、討(さがし求める)と同系で、ほしい物をさぐってぬすみとること。「ぬすむ」は普通「盗む」と書く。また、「ひそか」は「密か」「私か」とも書く。

語義

  1. {動詞・名詞}ぬすむ。ぬすみ。人に気づかれず、そっとすばやく人のものをとる。また、ぬすみ。また、その人。《類義語》盗・偸(トウ)。「剽窃(ヒョウセツ)(他人の文を人知れずぬすみまねる)」「攘窃(ジョウセツ)(入りこんでぬすむ)」「窃命=命を窃む」「雖賞之不窃=これを賞すと雖も窃まず」〔論語・顔淵〕
  2. {副詞}ひそかに。→語法「①」。
  3. {副詞}ひそかに。→語法「②」

語法

①「ひそかに」とよみ、「人知れず」「こっそり」と訳す。「窃比我於老彭=窃(ひそ)かに我を老彭に比す」〈こっそり自分を老彭(の態度)に比べている〉〔論語・述而〕
②「ひそかに」とよみ、「私個人としては」「自分勝手にいえば」と訳す。私見を述べる場合の謙譲の意を示す。「窃為大王不取也=窃(ひそ)かに大王の為に取らざるなり」〈勝手な言い分ながら、大王(項羽)のためにとりあげません〉〔史記・項羽〕。「窃謂=窃かに謂へらく」「窃以為=窃かに以為へらく」。

字通

[会意]旧字は竊に作り、穴+米+禼(せつ)。禼は小さな虫の集まる形。穀中の小虫が穀実を食いあらし、外面からは気づかれないような状態を竊という。ゆえにひそかに盗む意がある。〔説文〕七上に「盜、中より出づるを竊と曰ふ」とし、「禼・廿(じふ)は皆聲なり。廿は古文疾、禼は古文偰(せつ)なり」とするが、字は土倉中の穀が蠹食(としよく)されるさまを示す字である。蠹の初文は東(槖(ふくろ)の象形)の中に虫のいる形。囊中の穀が蠹食されることを蠹といい、倉中の穀が蠹食されることを竊という。

節(セツ・13画)

論語 節 金文 論語 節 篆書
(金文・篆書)

この漢字=言葉は論語の時代に存在しない。カールグレン/藤堂上古音はtsiest/tset。カールグレン音による同音は存在しない。

𠬝 金文
「𠬝」(金文)

ただし『広韻』で声調・韻目・字母を同じくする「𠬝」(フク/セツ)(節=はたを手にして治める)があり、カ・藤上古音共に不明だが、甲骨文から存在する。すると「節用」は「𠬝用」であり、”費用をよく管理して=節約して”の意となる。

論語の時代、君主が軍隊など支配下にある組織や器物の使用を臣下に許可する際、割り符の片方を臣下に与えた。もう片方は君主が保管しておき、使用を許可する際には使者に持たせて、割り符が一致すれば動員できた。

その割り符を「節」といい、おそらく竹の節のようにその割れ目で二つの割り符が一致するからだろう。ここから、権限はあっても使用には許可が要るような、制御状態にあることを節制といい、使用を慎むことから”つましい”の意味になった。

論語 虎符
これは虎符コフと呼ばれる割り符。

縦にスパリと二分され、片方を前線の将軍が、片方を君主が保管した。文字が刻まれることがあり、片身に「これを某地の将軍に与える」もう片身に「これを首都に置く」のように記された。銅で作られたものは戦時に用い、竹で作られたものは演習に用いられたという。

また君主の権限を使者や将軍に委任したことを示す旗印があり、これも「節」という。

学研漢和大字典

会意文字。即(ソク)は「ごちそう+ひざを折ってひざまずいた人」の会意文字。ここでは「卩」の部分(ひざを折ること)に重点がある。節は「竹+ひざを折った人」で、ひざをふしとして足が区切れるように、一段ずつ区切れる竹のふし。⇒即。膝(シツ)(関節で区切れるひざ)・切(小さくくぎる)・屑(セツ)(小さく区切れた物)などと同系のことば。異体字「節」は人名漢字として使える。

意味

  1. {名詞}ふし。竹のふし。さかいめがあって、ひとふしずつ区切れた部分。また、竹のひとふしを割ってつくったひょうし木。「盤根錯節」「関節」「撃節=節を撃つ」。
  2. {名詞}ふし。音楽の調子。ひと区切りずつのリズムに乗る音曲のひとふし。「節奏」。
  3. {名詞}一年を時候の変わりめで区切った区分。▽一年を二十四節に区切る。「季節」「節季」。
  4. {名詞}季節や生活の区切りとなる祝日。「節会(セチエ)」「国慶節」。
  5. {名詞}区切りの一つ一つ。またそれを数えることば。「一節(ひと区切り)」「章節」「文節」。
  6. {名詞}割り符。竹の札を二つに割り、甲と乙がその片方ずつを持っており、後日ふしめをつきあわせて証拠とするもの。「符節」。
  7. {名詞}使者が使者のしるしとして持つ割り符。「使節(割り符を持った使者)」「持節=節を持す」。
  8. (セッス){動詞}物事の範囲をはみ出さないようにおさえる。ふしめを越えないように、ほどほどにおさえる。「節制」「節約」「節用而愛人=用を節して人を愛す」〔論語・学而〕
  9. {名詞}行いをおさえるかどめ。みさお。「節操」「枉節=節を枉ぐ」「守節=節を守る」「礼節」。
  10. {形容詞}かってな行いをおさえて、切れめをつけるさま。みさおがかたいさま。「節婦」。
  11. {名詞}周易の六十四卦(カ)の一つ。陲陞(兌下坎上(ダカカンショウ))の形で、ほどほどにおさえるさまを示す。
  12. 《日本語での特別な意味》
  1. ふし。民謡ふうの音曲。また、メロディ。「追分節(オイワケブシ)」「浪花節(ナニワブシ)」。
  2. せつ。手紙やあいさつなどで、とき。おり。「その節は失礼」。
  3. ふし。部分。箇所。「怪しむべき節あり」。
  4. ノット。船のはやさの単位。一ノットは、一時間に一海里(一八五二メートル)走るはやさのこと。▽英語knotの意訳。

字通

声符は卽(即)〔説文〕五上に「竹のふしなり」とあり、竹節をいう。〔説文〕にせつを節の初文とするが、卩は人の跪坐する形で、人の膝の部分を強調する字。節は卽声。竹約とは竹節。〔鄂君啓節がくくんけいせつ〕は楚の懐王六年、鄂君に与えた車節・舟節で、銅製の節であるが、竹節の形に鋳込まれている。〔周礼、秋官、小行人〕に六節の規定があり、道路・門関・都鄙の管節はみな竹符を用いた。符節によってその行為が規定されているので、節度・節義・節操の意となり、また節侯・節奏まど、すべて秩序・法度のある意に用いられる。

大漢和辞典

ふし。みさお。さだめ。のり、法度。礼節。しん、等差。ほどめ。くぎり。ならい、ならわし。おこない、行事。とき、おり。時候の区分の名。まわりあわせ。ますがた。とまる。やむ、とどめる。ほどよい。かなう。はぶく。かぎる。ただす。つましい。やすらか。割り符、手形。はたじるし。いわい日。ともまわり。楽器のない。高く険しいさま。易、六十四卦の一。諡。姓。

攝/摂(セツ・13画)

この文字の初出は後漢の『説文解字』で、論語の時代に存在しない。カールグレン上古音はi̯apで、同音に葉・妾と、これらを部品とする漢字群など多数。獵(猟。戦国晩期の金文が初出)もその一つであり、i̯apの音には”とる”意があるようだ。葉に『大漢和辞典』は”おさえる・あつめる”の語釈を載せる。

部品の聶(ささやく・とる)は戦国文字が初出。

学研漢和大字典

会意兼形声。聶(ニョウ)は、耳三つを描き、いくつかの物をくっつけることを示す。囁(ショウ)(耳に口をつけてささやく)の原字。攝は「手+(音符)聶」で、あわせくっつけること。散乱しないよう多くの物をあわせて手に持つ意に用いる。旧字「攝」は人名漢字として使える。

語義

  1. {動詞}とる。そろえて持つ。からげて持つ。「摂衣=衣を摂る」「摂斉升堂=斉を摂げて堂に升る」〔論語・郷党〕
  2. {動詞}とる。手や、わくの中におさめる。散乱しないようにおさめる。「摂生」「摂影(写真をとる)」。
  3. {動詞}かねる(かぬ)。いくつかの物事をひと手にあわせ持つ。「統摂(あわせ統べる)」「官事不摂=官事は摂せず」〔論語・八佾〕
  4. (セッス){動詞}かわる(かはる)。代行してすべてを手中におさめる。「代摂」「尭老而舜摂也=尭老いて而舜摂す也」〔孟子・万上〕
  5. {動詞}はさまる。二つ以上のものの間にはさまれる。両がわに合わせ持ったさまになる。《類義語》介。「摂乎大国之間=大国の間に摂る」〔論語・先進〕
  6. (ショウス)(セフス){動詞}押さえる。押さえられる。また、自由にできないようにおどす。《同義語》懾(ショウ)。
  7. 《日本語での特別な意味》「摂津(セッツ)」の略。「摂州」。

說/説(セツ・14画)

論語 説 金文大篆 論語 説 篆書
(金文大篆・篆書)

甲骨文・金文には見られないが、同音同訓の「兌」が確認できる。「兌」は”よろこぶ”の他に”ことば”の語釈を『大漢和辞典』が載せる。
兌 甲骨文 兌 金文
「兌」(甲骨文・金文)

カールグレン上古音は”よろこぶ”の場合入声でɕi̯wat(ɕはシュに近いシ)。同音は存在しない。”とく”の場合は去声でɕi̯wad。入声の場合があると『学研漢和大字典』は言うがその場合のカ音は不明。

「兌」のカールグレン上古音はdʰwɑd(hは息漏れの記号)。
兌 大漢和辞典

学研漢和大字典

会意兼形声文字。兌(タイ)・(ダ)は「ハ(ときはなす)+兄(頭の大きい人)」の会意文字で、人の着物をときはなすこと。脱の原字。説は「言+(音符)兌」で、ことばでしこりをときはなすこと。脱(ときはがす)・税(収穫物をはがしてとる)などと同系のことば。

意味

  1. (1){動詞}とく。しこりや難点を、ことばでときあかす。《類義語》釈(シャク)。「解説」「説明」「説之不以道、不説也=これを説くに道を以てせざるは、説ばざるなり」〔論語・子路〕
    (2){動詞}とく。結んでしばってあったものを、ときはなす。《類義語》解。
    (3){名詞}いわれや理屈をときあかした意見・主張。また、議論や解説をもりこんだ文章。「邪説」「異説」。
    (4){動詞}《俗語》はなす。また、ものがたる。「説書(講談)」「説白(せりふ)」。
  2. {動詞}とく。相手に説明して自分の意見に従わせる。▽「説得(セットク)」「説伏(セッフ°ク)」などは、今ではセツと読む。「遊説(ユウゼイ)」「説大人則藐之=大人に説くには則ちこれをかろんぜよ」〔孟子・尽下〕
  3. {動詞・形容詞}よろこぶ。よろこばしい(よろこばし)。心のしこりがとけてよろこぶ。はればれするさま。《同義語》悦。「喜説(キエツ)(=喜悦)」「学而時習之、不亦説乎=学びて時にこれを習ふ、また説(よろこ)ばしからずや」〔論語・学而〕

字通

説 字解
声符はえつ。兌は巫祝(兄)が神に祈り、神意を承けて惝悦ショウエツ(訳者注:エクスタシー)の状態にある意で、八の形は神気の降る意。悅(えつ)・脫(だつ)と声義の通ずるところがある。〔説文〕三上に「說きくなり」とし、「一に曰く、談說するなり」というが、普通の談説のことではない。〔周礼、春官、大祝〕の「六祈」の一に「說」があり、神に祈り、神意を承けることをいう。「ゆるす」「よろこぶ」の訓があり、稅(税)・悅と通ずる。

訓義

(1)とく、神につげいのる。(2)のべる、あげつらう。(3)さとす、おしえる。(4)ときあかす、ときほぐす。(5)悦と通じ、よろこぶ、神意がとける、うちとける、たのしむ。(6)税と通じ、おく、とりさる、やどる。

大漢和辞典

説 大漢和辞典
説 大漢和辞典
説 大漢和辞典
説 大漢和辞典

絶/絕(ゼツ・12画)

初出は甲骨文。カールグレン上古音はdzʰi̯watで、同音は無い。

学研漢和大字典

会意。「糸+刀+卩(セツ)(節の右下)」で、刀で糸や人を短い節に切ることを示す。ふっつりと横に切ること。右側の部分は、もと色ではなくて刀印を含む。卩は、また、人の姿と解してもよい。脆(セイ)(もろくて切れやすい)・最(きわめて小さいこま切れ)などと同系。類義語に切。異字同訓に断。

語義

  1. {動詞}たつ。ずばりと横にたち切る。つながりを切る。《対語》⇒継。《類義語》断。「断絶」。
  2. {動詞}たつ。たち切ってやめる。また、関係をたち切る。切りすてる。きっぱりことわる。「絶交」「絶聖棄智=聖を絶ち智を棄つ」〔老子・一九〕
  3. {動詞}たつ。たえる(たゆ)。物が切れてとだえる。「絶命」「読易韋編三絶=易を読みて韋編三たび絶つ」〔史記・孔子〕。「在陳絶糧=陳に在りて糧を絶つ」〔論語・衛霊公〕
  4. {動詞}わたる。直線的に横切る。「絶漠=漠を絶る」。
  5. {名詞}ふっつりとなくなること。死のこと。「就絶=絶に就く」。
  6. {形容詞}たえてないほど、非常にすばらしい。《類義語》殊。「絶景」「絶色」。
  7. {形容詞}人がいない。「絶域」。
  8. {副詞}非常に。また、ひどく。「絶賛」「秦女絶美」〔史記・伍子胥〕
  9. {副詞}たえて。下に「不」「無」など否定のことばをともなって、完全にそうであるさまをあらわすことば。まったく。《類義語》断(ダンジテ)・決(ケッシテ)。「絶不可得=絶えて得べからず」「絶無僅有=絶えて無く僅かに有り」。
  10. 「絶対」とは、もと、相対する例がないこと。転じて、まったくの意。
  11. {名詞}「絶句」の略。四句より成る、漢詩の一体。六朝時代末期から唐代にかけて流行した。「五絶(五言絶句)」。p;:

字通

[形声]声符は色(しよく)。色に脃(ぜい)の声がある。〔説文〕十三上に「斷絲なり。糸に從ひ、刀に從ひ、卩(せつ)に從ふ」とあり、〔段注〕に卩声の字とするが、字は明らかに色に従う。金文に字を絶 外字に作り、〔説文〕に古文としてその字形を録する。絶は色糸の意であろうが、染色のため脆弱となることがある。またその色の絶妙の意がある。おそらく絶 外字に代わって、のち、その字が行われたものであろう。

先(セン・6画)

論語 先 金文 論語 先 解字
(金文)

学研漢和大字典

会意文字で、「足+人の形」。跣(セン)(はだしの足さき)の原字。足さきは人体の先端にあるので、先後の先の意となった。

意味

  1. {名詞・形容詞}さき。前のところ。いちばん前。前の。《対語》⇒後・后。「先端」「不敢為天下先=敢へて天下の先と為らず」〔老子・六七〕
  2. {名詞・形容詞}さき。前のとき。以前の。▽また、先妻・先君のように、亡くなった人につける。《対語》⇒後。「先例」「先人」。
  3. {名詞}さき。祖先。▽子孫を後という。「荊軻者衛人也、其先乃斉人=荊軻者衛の人也、其の先は乃ち斉の人なり」〔史記・荊軻〕
  4. {動詞}さきにする(さきにす)。さきにとりあげる。▽去声に読む。「子将奚先=子まさになにをか先にせんとする」〔論語・子路〕
  5. {動詞}さきんずる(さきんず)。さきだつ。人よりさきにたつ。▽「さきにす」の音便。去声に読む。《対語》⇒後。「先天下之憂而憂=天下の憂ひに先んじて憂ふ」〔范仲淹・岳陽楼記〕
  6. {副詞}まず(まづ)。さきに。「欲治其国者、先斉其家=其の国を治めんと欲する者は、先づ其の家を斉ふ」〔大学〕
  7. 《日本語での特別な意味》せん。囲碁で、相手より先に打ち始めること。「先番」「互先」。

㑒/僉(セン・8画)

僉 金文
(金文)「蔡侯產劍」戰國早期

初出は戦国早期の金文で、”つるぎ”として出る。ただし金+僉の字形で、論語と同時代の「越王勾践剣」に出る。カールグレン上古音はkʰsi̯amで、同音に憸”かたよる”・譣”問う・悪賢い”。藤堂上古音はts’iam。なお「劍」のカ音は不明、藤音はkliǎm。

学研漢和大字典

会意。「集めるしるし+口ふたつ+人ふたり」で、複数の人や物を寄せ集めることを示す。

語義

{副詞}みな。いっしょにそろって。すべて。「僉曰、於鯀哉=僉曰はく、於鯀なる哉と」〔書経・尭典〕

字通

[会意]亼(しゆう)+㒭(こん)。亼は令・命の字の上部と同じく、神事に従うものが用いる礼冠の形。神に接するときに用いた。㒭は二兄の形。兄は祝告の器(サイ 外字(さい))を捧げて祈る人。二人相並んで祈る。ゆえに「みな」「ともに」の意となる。〔説文〕五下に「皆なり。亼に從ひ、吅(けん)に從ひ、从(しよう)に從ふ」とするが、兄の字形を上下に分つべきでない。一人祝禱して神意を待つを令といい、その神託を命といい、二人相祝禱するを僉といい、二人舞踏して神意を楽しませることを巽(そん)・選という。

訓義

1.みな、ともに、ことごとく。
2.えらぶ、えらびとる。
3.おおい、おびただしい、すぎる。
4.からさお。連架して穀をうつもの。

声系

〔説文〕に僉声として譣・劒・檢(検)・儉(倹)・驗(験)・險(険)など十七字を収める。古劒銘に、僉を劒の意に用いる。譣(せん)は〔説文〕三上に「問ふなり」と訓し、神意を問う意の字である。

語系

僉tsiam、占tjiamは声近く、占は卜占によって、僉は祝禱によって神意を問うことをいう。また巽suən、選siuan、撰dzhianは舞楽して神を楽しませる意で、ほぼ同系の語とみられる。

倩(セン・10画)

論語 倩 金文大篆
(金文大篆)

学研漢和大字典

によると会意兼形声文字で、「人+〔音符〕隗(セイ)」で、清らかに澄んだ人のこと。▽センはセイの転音。青(澄みきったあお色)・清(澄んだ水)・晴(澄んだ空)と同系のことば。

意味〔一〕セン

  1. {名詞}すっきりした男。転じて、婿のこと。《類義語》婿。「妹倩(マイセン)(妹の婿)」。
  2. (センタリ){形容詞}笑ったとき、口もとがすっきりと美しいさま。また、いきなさま。「巧笑倩兮=巧笑倩たり兮」〔詩経・衛風・硯人〕

意味〔二〕セイ/ショウ

  1. {動詞}人に代理をたのむ。《類義語》請。「倩代(セイダイ)」。
  2. 《日本語での特別な意味》つらつら。よくよく。念を入れて。

戰/戦(セン・13画)

初出は戦国末期の金文で、論語の時代に存在しない。カールグレン上古音はȶi̯anで、同音は存在しない。部品の單(単)は甲骨文から存在し、カールグレン上古音はtɑn。同音は丹や旦、亶などのほか、単を部品とする漢字群。『大漢和辞典』が『集韻』を引いて通じる字としている嘽(タン・あえぐ)に、『大漢和辞典』は”おそれ(てむせび泣く)”の語釈を載せるが、初出は後漢の『説文解字』。

学研漢和大字典

会意兼形声。單(=単)とは、平らな扇状をした、ちりたたきを描いた象形文字。その平面でぱたぱたとたたく。戰は「戈+(音符)單」で、武器でぱたぱたと敵をなぎ倒すこと。また憚(タン)(はばかる)に通じて、心や皮膚がふるえる意に用いる。殫(タン)(なぎ倒す)と同系。また、顫(セン)(ふるえる)・扇(セン)(振動させてあおぐうちわ)などとも同系。類義語に震・闘。異字同訓に 戦・闘。旧字「戰」は人名漢字として使える。▽「たたかう」「たたかい」は「闘う」「闘い」とも書く。また、「いくさ」は「軍」とも書く。

語義

  1. {動詞}たたかう(たたかふ)。武器を持って敵とたたかう。戦争をする。また、勝負を争う。《類義語》闘。「戦闘」「三戦三走=三たび戦ひ三たび走る」「将軍戦河北=将軍は河北に戦ふ」〔史記・項羽〕
  2. {名詞}たたかい(たたかひ)。たたかうこと。戦争。争い。「挑戦=戦ひを挑む」「王好戦=王戦ひを好む」〔孟子・梁上〕
  3. {動詞}おののく(をののく)。こわくてぶるぶるふるえる。平面が振動する。《同義語》顫(セン)(ふるえる)。「戦栗(センリツ)(ふるえてぞっとする)」「戦戦兢兢(センセンキョウキョウ)」。
  4. 《日本語での特別な意味》
    ①競技・試合。「リーグ戦」「名人戦」。
    ②競争。「商戦」「舌戦」。

字通

[会意]旧字は戰に作り、單(単)+戈(か)。單は盾の上部に羽飾りのある形。左に盾をもち、右に戈を執って戦う。〔説文〕十二下に「鬭ふなり」とし、單声とするが、単は隋円形の盾で、羽飾りなどをつけた。狩の初文は獸(獣)。獸は單と犬と、狩りの成功を祈る祝詞の器(サイ 外字(さい))の形の会意字。戦と狩りとは、古くは相似た態勢で行われた。顓(せん)と声が同じく、おののく、そよぐの意にも用いる。

賤(セン・15画)

賤 金文

この文字の初出は上掲戦国時代の金文で、論語の時代に存在しない。カールグレン上古音はdzʰi̯anで、同音に戔dzʰɑnを部品とする漢字群。『字通』は部品の「戔に薄小なるものの意がある」とするが、『大漢和辞典』では、戔に”いやしい”の語義はない。

『字通』「戔」条
[会意]戈(か)+戈。両戈の象で、相戦うことをいう。〔説文〕十二下に「賊(そこ)なふなり」とあって、相残賊する意。戰(戦)は單(単。盾の象形)と戈とに従い、戔は両戈相接することをいう。鬭(闘)の初文は鬥で、手で格闘する形。のち斲(たく)を加えるが、斲は盾と斤(斧鉞(ふえつ))の形である。

賤 カールグレン上古音

俴”浅い・裸=鎧をつけない”。諓”巧みに弁じる”。「諓諓」は”いやしい”。ただし初出は後漢の『説文解字』。餞”見送る・ははむけする”。

ただし『大漢和辞典』は「戔」dzʰɑnを「殘(残)」tsʰɑnと「音も義も同じ」といい、「残」に”こぼつ・悪い・悪者”の語釈を載せる。
残 大漢和辞典

学研漢和大字典

会意兼形声。戔は、戈(ほこ)を二つ重ねた会意文字で、物を刃物で小さく切るの意をあらわす。殘(=残。小さいきれはし)の原字で、少ない、小さいの意を含む。賤は「貝+(音符)戔」で、財貨が少ないこと。淺(=浅。水が少ない)・箋(セン)(小さい竹札や紙きれ)・錢(=銭。小さいかね)と同系。

語義

  1. (センナリ){形容詞}やすい(やすし)。値段がやすい。「糴甚貴傷民、甚賤傷農=糴甚だしく貴きときは民を傷ひ、甚だしく賤しきときは農を傷ふ」〔漢書・食貨志〕
  2. {形容詞}いやしい(いやし)。身分が低い。また、品性がおとっている。みすぼらしい。《対語》⇒貴。「吾少也賤=吾少くして也賤し」〔論語・子罕〕
  3. {名詞}身分の低いこと。また、身分の低い人。《対語》⇒貴。「貧与賤是人之所悪也=貧と賤とは是れ人の悪む所なり」〔論語・里仁〕
  4. {動詞}いやしむ。みさげる。さげすむ。
  5. 《日本語での特別な意味》しず(しづ)。身分が低い。また、その者。そまつな。「賤女(シズノメ)」「賤家(シズノヤ)」。

字通

[形声]声符は戔(せん)。戔に薄小なるものの意がある。〔説文〕六下に「賈(あたひ)少なきなり」とあり、貴に対して、財貨の薄小・粗悪なものをいう。貴は貝を両手で奉ずる形である。

戦/戰(セン・13画)

論語 戦 金文
(金文)

初出は上掲戦国末期の金文で、論語の時代に存在しない。カールグレン上古音はȶi̯anで、同音は存在しない。部品の單(単)は甲骨文から存在し、カールグレン上古音はtɑn。同音は丹や旦、亶などのほか、単を部品とする漢字群。

『大漢和辞典』が『集韻』を引いて通じる字としている嘽(タン・あえぐ)に、『大漢和辞典』は”おそれ(てむせび泣く)”の語釈を載せる。

”たたかう”意では、甲骨文から鬥(=闘)が存在し、長柄武器を持った二人の武人が向き合う様。合、格にも”たたかう”意がある。闘トウ→単タン→戦セン、という連想ゲームは出来るが、ゲームに過ぎず、「セン」系統の”たたかう”言葉は、戦国時代の楚の方言といってよい。

学研漢和大字典

意兼形声。單(=単)とは、平らな扇状をした、ちりたたきを描いた象形文字。その平面でぱたぱたとたたく。戰は「戈+(音符)單」で、武器でぱたぱたと敵をなぎ倒すこと。また憚(タン)(はばかる)に通じて、心や皮膚がふるえる意に用いる。殫(タン)(なぎ倒す)と同系。また、顫(セン)(ふるえる)・扇(セン)(振動させてあおぐうちわ)などとも同系。

語義

  1. {動詞}たたかう(たたかふ)。武器を持って敵とたたかう。戦争をする。また、勝負を争う。《類義語》闘。「戦闘」「三戦三走=三たび戦ひ三たび走る」「将軍戦河北=将軍は河北に戦ふ」〔史記・項羽〕
  2. {名詞}たたかい(たたかひ)。たたかうこと。戦争。争い。「挑戦=戦ひを挑む」「王好戦=王戦ひを好む」〔孟子・梁上〕
  3. {動詞}おののく(をののく)。こわくてぶるぶるふるえる。平面が振動する。《同義語》顫(セン)(ふるえる)。「戦栗(センリツ)(ふるえてぞっとする)」「戦戦兢兢(センセンキョウキョウ)」。
  4. 《日本語での特別な意味》
    ①競技・試合。「リーグ戦」「名人戦」。
    ②競争。「商戦」「舌戦」。

遷(セン・15画)

論語 遷 金文
(金文)

上掲金文は『字通』オリジナルで出典不明。確実な初出は戦国文字で、論語の時代に存在しない。カールグレン上古音はtsʰi̯anで、同音に淺。春秋末期の金文から存在するが、”うつす”の語義は無い。部品の䙴の初出は戦国文字。類義語の僊の初出は後漢の『説文解字』

学研漢和大字典

会意兼形声。僊の右側の字(音セン)は「両手+人のしゃがんだ形+(音符)西(水がぬけるざる)」の会意兼形声文字で、人がぬけさる動作を示す。遷はそれを音符とし、甦を加えた字で、そこからぬけ出て中身が他所へうつること。死(精気が散りうせる)・西(水がぬけるざる、光が散りうせる方角)と同系。僊(セン)(魂が肉体からぬけ出て、空に遊ぶ仙人(センニン))と最も縁が近い。類義語に徙。

語義

  1. {動詞}うつる。うつす。もとの場所・地位をはなれて、中身だけが他にうつる。うつす。《類義語》移。「遷移」「左遷」「以我賄遷=我が賄を以ちて遷らん」〔詩経・衛風・氓〕
  2. {動詞}うつる。うつす。形・中身をかえる。変更する。「見異思遷=異を見て遷ることを思ふ」。
  3. {名詞}魂が肉体からぬけて、自在に遊ぶようになった人。仙人(センニン)。▽僊(セン)に当てた用法。

字通

[形声]声符は䙴(せん)。䙴は死者を殯(かりもがり)するために板屋に収め、その風化を待って葬うことを示し、そのために屍を遷すことを遷という。〔説文〕二下に「登るなり」と登僊(仙)の意とするが、神仙の意に用いるのは後起の義。もと葬送の礼に関する字であった。国都は宗廟のある地であるから、都を移すことを遷都といい、国都を棄てて他に大去することをも遷という。〔穀梁伝、荘十年〕に「遷とは亡ぶるの辭なり」とみえる。のち、此れより彼に及ぶことをみな遷という。

選(セン・15画)

初出は西周中期の金文。カールグレン上古音はswɑnまたはsi̯wan。

学研漢和大字典

会意兼形声。巽(ソン)は「人ふたり+台を示すしるし」で、多くの人をそろえることをあらわす会意文字。選は「辶(動詞の記号)+(音符)巽(ソン)」で、そろえてみてえらぶこと。全(そろえる)・銓(セン)(そろえる)と同系。類義語の択は、ならべた中からえらび出すこと。簡(カン)は、よりわけること。「銓」の代用字としても使う。「選考」▽「えらぶ」「えらび」は「択ぶ」「択び」とも書く。

語義

  1. {動詞}えらぶ。いろいろなものをそろえてみて、その中からよしあしをよりわける。《同義語》⇒撰。《類義語》択(タク)。「選択」「精選」「選賢与能=賢と能とを選ぶ」〔礼記・礼運〕
  2. {名詞}えらぶこと。また、えらばれた人や物。「落選」「当選」「一時之選」。
  3. {名詞}いろいろな人の詩文をえらび出して集めた書物。▽去声に読む。「文選」「詩選」。
  4. {動詞}役人をえらび出す。▽去声に読む。《同義語》銓(セン)。「選挙」。
  5. 「少選」とは、しばらく。

字通

[形声]声符は巽(そん)。巽は神前の舞台で、二人並んで揃い舞をする形。これを神に献ずることを撰という。〔説文〕二下に「遣(つか)はすなり」と、選と遣の畳韻を以て訓するが、巽・選は神に対する行為であり、神に供えることを饌(せん)という。〔詩、斉風、猗嗟〕「舞へば則ち選(ととの)ふ」とは舞いそろうさま。それより、すぐれる、えらぶなどの意となる。〔説文〕に「一に曰く、擇ぶなり」(段注本)とあり、のちその義に用いる。

鮮(セン・17画)

論語 鮮 金文 論語 鮮 篆書
(金文・篆書)

初出は西周末期の金文で、カールグレン上古音はsi̯an。同音に仙、僊”千人”、線、綫”糸”、尟”少ない”、鱻”生魚”、癬”たむし”。

原義は”生魚・生肉”で、伝統的に多くの場合”すくない”の意味だと解釈されてきた。『学研漢和大字典』による、なぜそういう意味になるかの説明は、きわめて回りくどい。

(原義は)なま肉の意味をあらわす。なまの、切りたての、切りめがはっきりしたなどの意を含む。ごたごたとしていない。それだけが目だつさま。めったにない。

『字通』では、次のように説明する。

鮮少の意はせんと音の通用する訓である。

この説明の方が、まだしも単純で解りやすいが、音が通じたから別義に転用されたというのなら、その用法は時代が下ると見なければならない。論語は最古の古典の一つであり、原義で解釈出来るなら、そうする方が理に叶う。

尟 篆書
「尟」(篆書)

また「尟」という言葉がいつ中国語に現れたかと言えば、秦漢帝国になってからであり、具体的には後漢の『説文解字』が初出になる。カールグレンによるその上古音は「鮮」と共にsi̯anだが、『学研漢和大字典』によると、発声の仕方は上声(尻上がりの調子)だという。

対して「鮮」は”生魚・生臭い”の場合の平声(平らな甲高い調子)だが、”すくない”の場合は上声という。つまりもともと平声しか無かったのが、”すくない”の語義を獲得してから上声が加わったと見るべきだろう。

すると孔子に向かって”すくない”のつもりで尻上がりにsi̯an(◌̯は音節副音、すなわち弱い音を示し、全体を無理にかなに直すとシャン)といくら言おうとも、「何じゃそれは。どこの蛮族の言葉かな」と言われることほぼ確定である。

次に、「鮮」の論語での用例は六カ所。

  1. 其爲人也孝弟、而好犯上者、鮮矣。(論語学而篇2)
  2. 巧言令色、鮮矣仁。(本章)
  3. 以約失之者、鮮矣。(論語里仁篇23)
  4. 民鮮久矣。(論語雍也篇29)
  5. 由、知德者鮮矣。(論語衛霊公篇4)
  6. 巧言令色、鮮矣仁。(論語陽貨篇17)

各章の「鮮」をどう解釈するかはそれぞれに検討が必要だが、学而篇2については発言者が実在のうろんな有若であり、成立そのものが怪しい章であり、後世の創作であることはほぼ確実だから、”すくない”意で用いられたとしても不思議はない。

また音の「セン」は、”なまぐさい”を意味しうる。音が近い文字を集めた次の表で、「鮮」以外の語義はいずれも”なまぐさい”(表中の記号は藤堂上古音)。

上古(周・秦) 中古(隋・唐) 現代北京語 ピンイン
鮮(セン) sian siɛn sien šian xiān
羶(セン) thian ʃıɛn ʃıen ṣan shān
膻(セン) thian ʃıɛn ʃıen ṣan shān
腥(セイ) seŋ seŋ siəŋ šiəŋ xīng
鮭(セイ) seŋ seŋ siəŋ šiəŋ xīng
腥(セイ) seŋ seŋ siəŋ šiəŋ xīng
胜(セイ)
鱢(ソウ)

学研漢和大字典

会意文字で、「魚(さかな)+羊(ひつじ)」で、なま肉の意味をあらわす。なまの、切りたての、切りめがはっきりしたなどの意を含む。ごたごたとしていない。それだけが目だつさま。めったにない。

意味

  1. {名詞}なまの魚。「鮮魚」「治大国若烹小鮮=大国を治むるには小鮮を烹るがごとくす」〔老子・六〇〕
  2. {名詞}新しいなま肉。殺したての鳥獣。「肥鮮」「割鮮野食=鮮を割き野に食す」〔班固・西都賦〕
  3. {形容詞}あたらしい(あたらし)。できたてである。古びていない。みずみずしい。「新鮮」「鮮果」。
  4. {形容詞}あざやか(あざやかなり)。境めがはっきりしている。できたてのようにけがれがない。すっきりした色合いで美しい。「鮮明」「鮮紅」。
  5. {形容詞}すくない(すくなし)。ごたごたとしていない。それだけが目だつさま。めったにない▽上声に読む。「巧言令色、鮮矣仁=巧言令色、鮮なし矣仁」〔論語・学而〕
  6. 《日本語での特別な意味》朝鮮の略。▽現在は、「朝」と略す。

鮮魚

字通

声符は羊。羊はせんの省略形。また魚にもせんの形があり、ともに腥臭の意。〔説文〕十一下に「魚の名なり。貉國に出づ。魚と羴の省聲に從ふ」という。新鮮のものは、また腥臭のあるものである。鮮少の意はせんと音の通用する訓である。

訓義

(1)なまうお、なまざかな、なまにく。(2)あたらしい、あざやか。(3)よい、うるわしい、いさぎよい。(4)尟と通じ、すくない、まれ。


『学研漢和大字典』による音の変遷は以下の通り。

[一]セン【呉】【漢】(平)先(仙)
sian-siɛn-sien-šian(xiān)
[二]セン【呉】【漢】(上)銑(獮)
仙の上声の音。(xiăn)

対して「尠」(セン・ショウ=少ない。尟、尠の異体字)の音は以下の通り

【呉】【漢】(上)銑(獮)鮮の上声の音(xiăn)。

つまり「鮮」と「尟」は声調は違っても、音が同じだった。ここから字通が言う、音が通用するから転用された、との説明が「オッカムのカミソリ」に一番かなうように思う。


大漢和辞典

鮮 大漢和辞典
鮮 大漢和辞典

饌(セン/サン・21画)

論語 饌 金文大篆 巽 金文
「饌」(金文大篆・金文)

カールグレン上古音はdʐʰi̯wanで、同音は旁を共有する漢字のみ。

「饌」の書体は秦漢帝国になってから現れる。部品の「巽」は戦国早期に現れる。同訓(そなえる)近音の「僝」「僎」「撰」「繕」は金文以前に遡れない。「膳」は西周末期の金文から見られるが、「善」と書き分けられていない。論語の時代には「」と書かれていたことはほぼ確実。
膳 標本
論語 善 金文
「善」(金文)

学研漢和大字典

会意兼形声文字で、「食+(音符)巽(ソン)(とりそろえる)」で、とりそろえたごちそうのこと。算(算木をそろえてかぞえる)・選(セン)(とりそろえる)・全(そろう)と同系のことば。

動詞の場合はそなえる(そなふ)とし、酒食をそろえてすすめてごちそうする。ごちそうを並べて食べる、と書き、論語を引用している。

意味

  1. {名詞}とりそろえたごちそう。「射得寒魚入饌鮮=寒魚を射得て饌に入つて鮮やかなり」〔呉偉業・贈遼左故人〕
  2. (センス){動詞}そなえる(そなふ)。酒食をそろえてすすめてごちそうする。ごちそうを並べて食べる。「有酒食、先生饌=酒食有れば、先生に饌す」〔論語・為政〕

冉(ゼン・5画)

論語 冉 金文
(金文)

ゼン」は日本語に見慣れない漢字だが、中国の姓にはよく見られる。
論語 冉 甲骨文 論語 冉 金文
(甲骨文・金文)

学研漢和大字典

象形。しなやかなさま。長くたれたひげのようなさま。ひげのように、じわじわと伸びて進むさま。ふたすじのひげがしなやかにたれた姿を描いたもの。

髯(ゼン)(やわらかいひげ)・染(セン)・(ゼン)(じわじわと汁に浸す)・粘(やわらかくねばりつく)と同系のことば。

意味

  1. {形容詞}しなやかなさま。長くたれたひげのようなさま。
  2. {形容詞}ひげのように、じわじわと伸びて進むさま。「荏冉(ジンゼン)(じわじわとのびるさま)」。

字通

飾り紐や毛の垂れる形で、麻を織った古代の喪服を着る際に、首または腰につける紐の形という。また喪服のうち、裾を端縫いしたものを衰絰サイテツ、端を切り放しにして縫わないものを斬衰ザンサイと言う。死者との関係によって着る服が異なる。

善(ゼン・12画)

論語 善 金文 論語 善 字解
(金文)

論語語釈「美と善」も参照。羊神判については、『墨子』明鬼下篇:現代語訳を参照。

学研漢和大字典

羊は、義(よい)や祥(めでたい)に含まれ、おいしくみごとな供え物の代表。言は、かどある明白なもののいい方。善は「羊+言二つ」の会意文字で、たっぷりとみごとなの意をあらわす。饘(おいしい食べ物)-饍(みごとにそろった食べ物)-亶(たっぷりとする)と同系のことば。のち、広く「よい」意となる。

意味

  1. 形容詞}よい(よし)。好ましい。《対語》⇒悪。「善哉問=善い哉問ひや」〔論語・顔淵〕
  2. {名詞}よいこと。「教人以善=人に教ふるに善を以てす」〔孟子・滕上〕
  3. {形容詞}よい(よし)。じょうずな。巧みな。「善戦者服上刑=善く戦ふ者は上刑に服せしむ」〔孟子・離上〕
  4. {形容詞}よい(よし)。…しがちである。しばしば…する。「善怒=善く怒る」。
  5. {形容詞}よい(よし)。仲がよい。「不善=善からず」「素善留侯張良=素より留侯張良に善し」〔史記・項羽〕
  6. {動詞}よみする(よみす)。ほめる。よいと認めてたいせつにする。▽去声に読む。「太守張公善其志行=太守張公其の志行を善す」〔謝小娥伝〕

字通

正字は譱に作り、羊+キョウ。羊は神判に用いるもので、解廌かいたい。誩は両言で原告と被告の当事者。この当事者が盟誓ののち神判を受け、その善否を決するのである。〔説文〕三上に「吉なり。誩に従ひ、羊に従ふ。これ義・美と同意なり」とするが、義・美は犠牲として供するものについていうもので、羊神判をいう善とは立意が異なる。敗訴者の解廌は、その人(大)と、自己詛盟のさいの器蓋を外した𠙴きょとを、合わせて水に投じ、その穢れを祓った。その字はほうで法の初文。廌を略して、のち法の字となる。勝訴した解廌の胸に、心字形の文飾を加えて神寵に感謝する。その字は慶。善・慶・灋(法)は羊神判に関する一連の字。のち神意にかなうことをすべて善といい、また徳の究極をいう語となった。

大漢和辞典

よい。よく。よくする。さいはひ。徳の名。善行。善政。善人。よし。姓。よみす。をしむ。をさめる。膳に通ず。

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