論語語釈「キャ・ギャ」

目的の項目が表示されるまでに時間が掛かる場合があります。もしurl欄に目的の漢字が無い場合、リンクミスですので訳者にご一報頂けると幸いです。
語釈 urlリンクミス

客(キャク・9画)

客 金文
曾伯陭壺・春秋早期

初出は西周中期の金文。カールグレン上古音はkʰlăk(入)。

学研漢和大字典

会意兼形声。各とは、足が四角い石につかえてとまった姿を示す会意文字。客は「宀(やね、いえ)+(音符)各」で、他人の家にしばし足がつかえてとまること。また、その人。格(つかえる木)・閣(門のとびらをとめるくい)・擱(カク)(つかえてとまる)などと同系。

語義

  1. {名詞}まろうど(まらうど)。訪問者。よそから来て、一時足をとめた人。きゃく。《対語》⇒主。「賓客」「主人下馬客在船=主人馬を下り客船に在り」〔白居易・琵琶行〕
  2. {名詞}よそから来た者。旅人。「客舎(宿屋)」「鶏鳴而出客=鶏鳴きて客を出だす」〔史記・孟嘗君〕
  3. {名詞}いそうろう。「食客」「客之居下坐者有能為鶏鳴=客の下坐に居る者能く鶏鳴を為す有り」〔史記・孟嘗君〕
  4. {名詞}見知らぬ人を呼ぶことば。《類義語》君。「客何為者=客は何為る者ぞ」〔史記・項羽〕
  5. (キャクタリ)・(カクタリ){動詞}他人の家に食客としてやっかいになる。また、他郷に旅してとどまる。「客籍(よそ者)」「独将衰鬢客秦関=独り衰鬢を将て秦関に客たり」〔盧綸・長安春望〕
  6. {形容詞・名詞}自分がその事がらに当面していない。よそごと。「客歳(すでに過ぎ去った年、去年)」「客観(自分の意識の外)」。
  7. 「客家(カッカ)・(ハッカ)」とは、漢民族の一集団の名。広東(カントン)省・江西省・福建省・広西壮(チワン)族自治区などの地方に点在する。その人口は約二千万人以上といわれる。もと北方にいた漢民族のうち、集団で南へ移住したもので、周辺の部族からよそ者(客家)として扱われていた。そのことばは、客家語と呼ばれ、中国の五大方言の一つとされる。「客人」とも。▽ハッカは客家語の音。
  8. 《日本語での特別な意味》「過ぎ去った」意味をあらわすことば。「客月」。

字通

[会意]宀(べん)+各。宀は廟屋。各は祝禱の器(𠙵(さい))に対して、神霊が上より降下(夂(ち))する形。廟中に神霊を迎えることを客という。〔説文〕七下に「寄なり」と客寄・旅寓の意とするが、もとは客神をいう字であった。〔詩、周頌、振鷺〕「我が客戻(いた)る」、〔詩、周頌、有客〕「客有り、客有り 亦た其の馬を白(あを)くす」とは、周廟の祭祀に、客神として殷の祖霊を迎える意。「まろうど」は、わが国においても異族神を意味した。

躩(キャク・27画)

初出は後漢の説文解字。論語の時代に存在しない。カールグレン上古音はki̯wak(入)。同音に矍”驚き見る・はやる”とそれを部品とした玃”おおざる・手で打つ”、攫”つかむ・うつ”(”さらう”は国義)。矍の初出も楚系戦国文字であり、論語の時代に存在しない。

学研漢和大字典

会意兼形声。「足+(音符)矍(カク)(かこんでつかむ)」。攫(カク)(手でつかむ)と同系。

語義

  1. {形容詞}足が地をつかむように止まりがちで、進まないさま。また、つつしんで、小刻みに歩くさま。「躩如(カクジョ)」。
  2. {形容詞}足で地をけって、はや足でいくさま。

字通

[形声]声符は矍(かく)。矍はおそれて身を屈し、足のすくむようなさまをいう。〔説文〕二下に「足躩如たり」とは〔論語、郷党〕の文。似た字に躣(く)があり、〔説文〕に「行く皃なり」とする。

虐(ギャク・9画)

虐 金文
冉土盨・西周末期

初出は甲骨文。カールグレン上古音はŋi̯ok(入)。同音は「瘧」(入)”おこり”のみ。

漢語多功能字庫

甲骨文從「」從「」,會虎抓人而欲噬之意,引申而有殘虐之義。


甲骨文は「虎」と「人」の字形に属し、虎が人を取って食うの意で、派生義として残虐なことをする、の意となった。

学研漢和大字典

会意。虍は虎(とら)の略体。虐は「虍(とら)+つめで引っかくしるし+人」で、とらが人をつめで引っかくさま。ひどい、激しいという意味を含む。瘧(ギャク)(ひどい発作)・謔(ギャク)(ひどい冗談)・激(ゲキ)(ひどい)などと同系。類義語の残は、切りさいなむ。酷(コク)は、きつく、つきつめる。

語義

  1. {動詞・形容詞}しいたげる(しひたぐ)。むごい(むごし)。むごいしうちをする。扱い方がきびしくてあらい。ひどい。《対語》⇒優(やさしい)。《類義語》残(むごい)・酷(コク)(むごい)。「残虐」「酷虐」「不教而殺、謂之虐=教へずして殺す、これを虐と謂ふ」〔論語・尭曰〕

字通

[象形]虎が爪をあらわしている形。篆文には人の形を加えており、人が危害にあう意である。〔説文〕五上に「殘(そこな)ふなり」とあり、残虐の意とする。漢碑には人の形の部分を亡に作るものがあり、屈屍の象とみてよい。

警告

漢文業界の者は嘘つき中国人そっくりで、微塵も信用ならぬ(→理由)ので、数言申し上ぐ。


出典明記の引用は自由だし、訳者に連絡のお気遣いも不要だが(ただしネット上では可動リンク必須)、盗用・剽窃は居合を嗜む有段者の訳者が、櫓櫂の及ぶ限り追い詰める。

言い訳無用。訳者が「やった」と思ったら、全国どこでも押し込む。頭にきたら海外にも出かけ、バッサリやってすぐ帰る。訳者は暇であるし、惜しむものを持っていないし、面倒が苦にならぬゆえ、こうして古典を研究している。

刀の手入れは毎日している。そして未だ人を斬ったことが無い。

盗作・剽窃の通報歓迎。下手人を成敗した後、薄謝進呈。他人にやらせた者も同罪、まずそ奴から追い回してぶっ○○る。もし長生きしたいなら、悪いことはせぬものだ。朴ったら○すぞ。それでもやるなら、覚悟致せ。



関連記事(一部広告含む)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする