論語詳解407衛霊公篇第十五(29)補足:『管子』現代語訳

小匡篇:悪金以てオノを鋳るべし

原文

桓公曰:「卒伍定矣。事已成矣,吾欲從事於諸侯,其可乎?」管子對曰:「未可,若軍令,則吾既寄諸內政矣,夫齊國寡甲兵,吾欲輕重罪而移之於甲兵。」公曰:「為之柰何?」管子對曰:「制重罪入以兵甲犀脅二戟,輕罪入蘭盾鞈革二戟,小罪入以金鈞分宥薄罪,入以且鈞。無坐抑而訟獄者,正三,禁之而不直,則入一束矢以罰之。美金以鑄戈劍矛戟,試諸狗馬。惡金以鑄斤斧鉏夷鋸欘,試諸木土。」

書き下し

桓公曰く、「卒伍定まり矣。事已に成り矣、吾諸侯従え事えしめんと欲す。其れ可なる乎」と。管子対えて曰く、「未だ可ならざり。若し軍令あらば、則ち吾れ既に諸を內政に寄せ矣。夫れ斉国は甲兵寡く、吾軽重の罪をし而之を甲兵於移さんと欲す」と。公曰く、「之を為すに柰何」と。管子対えて曰く、「制して重罪は兵の甲犀を以て入らしめ、二戟を脅めしむ。軽罪は蘭盾と鞈革と二戟を入らしめ、小罪は金の鈞を以て入らしめ、分かちて薄罪を宥し、且に鈞を以て入らしめん。坐を無くし而獄を訟うる者を抑え、正して三たり之を禁し而直なら不らば、則ち一束の矢を入らしめて以て之を罰す。美金は以て戈剣矛戟を鋳、諸を試すに狗馬をもってせん。悪金は以て斤斧鉏夷鋸欘を鋳、諸を試すに木土をもってせん」と。

現代語訳

桓公が管仲に言った。「軍の整備は終わった。用意は整った。私は諸侯を従えたいと思うが、どうか?」

管仲が答えた。「まだいけません。もし出兵したいのであれば、内政と一致させて行わねばなりません。そもそも我が斉国は兵器が十分ありません。ですから軽重の罪人を許して、代わりに兵器を納めさせたいと存じます。」

桓公「具体的には?」

管仲「重罪人はサイの革の鎧とほこ二本を、軽い罪人は兵器の架台と革の盾とほこ二本を、微罪の者は罰金として青銅を、それ以下の罪も青銅を納めさせたいと存じます。連座制を廃止して訴訟を減らし、容疑者は三日捕らえてウソが発覚したら、矢を一束納めさせましょう。

青銅は貴重ですから剣や矛を鋳て、鉄はふんだんにありますから農具や工具にしましょう。剣や矛は犬や馬で試し斬りし、農具や工具は木や土で試しましょう。」

地数篇:

原文

桓公曰:「地數可得聞乎?」管子對曰:「地之東西二萬八千里,南北二萬六千里,其出水者八千里,受水者八千里,出銅之山四百六十七山,出鐵之山三千六百九山,此之所以分壤樹穀也。」

書き下し

桓公曰く、「地数は得て聞く可き乎」と。管子対えて曰く、「地之東西は二万八千里、南北二万六千里なり。其の水を出だす者八千里、水を受くる者八千里。銅を出すの之山は四百六十七山、鉄を出だすの之山は三千六百九山あり。此れを之れ壌を分かちて穀を樹うる所以也。」

現代語訳

桓公曰く、「天下の大きさはどれぐらいか。」管仲が答えた。「大地の東西は二万八千里、南北は二万六千里です。水を出す土地が八千里あり、水を受ける土地も八千里です。銅山は四百六十七ケ所、鉄山は三千六百九ケ所です。土地を耕して穀物を植える地面というのは、これで全てです。」


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警告

漢文業界の者は嘘つき中国人そっくりで、微塵も信用ならぬ(→理由)ので、数言申し上ぐ。


出典明記の引用は自由だが(ネット上では可動リンク必須)、盗用・剽窃は居合を嗜む有段者の訳者が、櫓櫂の及ぶ限り追い詰める。言い訳無用。訳者が「やった」と思ったら、全国どこでも押し込む。頭にきたら海外にも出かけ、バッサリやってすぐ帰る。訳者は暇であるし、惜しむものを持っていないし、面倒が苦にならぬゆえ、こうして古典を研究している。

刀の手入れは毎日している。そして未だ人を斬ったことが無い。

盗作・剽窃の通報歓迎。下手人を成敗した後、薄謝進呈。他人にやらせた者も同罪、まずそ奴から追い回してぶっ○○る。覚悟致せ。

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