2020.9.8:主な改訂内容

復元白文

子 金文曰 金文 禹 金文 吾 金文無 金文間 金文然 金文已 矣金文 菲飲 金文食 金文 而 金文論語 致 金文孝 金文乎 金文鬼 金文神 金文 亜 金文衣 金文論語 服 金文 而 金文論語 致 金文美 金文乎 金文論語 免 金文 卑 金文論語 宮 金文室 金文 而 金文盡 尽 金文力 金文乎 金文冓 金文淢 金文 禹 金文 吾 金文無 金文間 金文然 金文已 矣金文

※矣→已・惡→亞・洫→淢。論語の本章は赤字が論語の時代に存在しない。本章は漢帝国以降の儒者による捏造である

現代中国での解釈例

孔子說:「禹,無可挑剔。他自己粗茶淡飯,而祭品卻很豐盛;自己衣服樸素,而祭服卻很華美美;自己宮殿簡陋,卻盡力興修水利。禹,無可挑剔。」

中国哲学書電子化計画

孔子が言った。「禹は、とがめることが出来ない。彼自身は飲食を質素にしたが、祭礼の供え物は非常に豪華にした。自身は衣類を質素にしたが、祭礼の衣服は非常に豪華にした。自身の宮殿は質素にしたが、治水工事には尽力した。禹は、とがめることが出来ない。」


論語の本章が捏造であることはいいとして、孔子は禹を知っていたのだろうか。孔子と入れ替わるように生きた墨子は、堯舜と並んで禹に言及しているが、気になるのは数カ所、禹を聖王の筆頭に挙げた記述があることだ。

昔之聖王禹、湯、文、武,兼愛天下之百姓,率以尊天事鬼,其利人多,故天福之,使立為天子,天下諸侯皆賓事之。(『墨子』法儀)

使不知辯,德行之厚若禹、湯、文、武不加得也,王公大人骨肉之親,躄、瘖、聾,暴為桀、紂,不加失也。(『墨子』尚賢下)

故昔三代聖王禹湯文武,欲以天之為政於天子,明說天下之百姓,故莫不犓牛羊,豢犬彘,潔為粢盛酒醴,以祭祀上帝鬼神,而求祈福於天。(『墨子』天志上)

昔三代聖王禹湯文武,此順天意而得賞也。(『墨子』天志上)

故昔者三代聖王禹湯文武方為政乎天下之時,曰:必務舉孝子而勸之事親,尊賢良之人而教之為善。…故昔者禹湯文武方為政乎天下之時,曰『必使飢者得食,寒者得衣,勞者得息,亂者得治』,遂得光譽令問於天下。(『墨子』非命下)

昔者,三代之聖王禹湯文武,百里之諸侯也,說忠行義,取天下。(『墨子』魯問)

『墨子』は清末になって再発見され、その間の儒者による改竄を免れているという。しかし墨子が世を去ってからかなり過ぎた戦国時代に、弟子によってまとめられたと言われている。その間に、世間で新たに売り出された堯舜が紛れ込んだとすれば、もとは禹しか知られなかったことになる。

つまりこういうラノベが成立するのだ。

  1. 孔子の時代、堯舜禹は知られなかった。
  2. 孔子没後、墨家を立てた墨子が、工人集団の祖先神として禹を祭り上げた。それゆえに禹には治水伝説がある。
  3. 墨子没後、儒家を復興した孟子が、禹より偉い聖王として舜を祭り上げた。
  4. 孟子の在世中か没後に、儒家に対抗するためおそらく道家が、舜より偉い聖王として堯を祭り上げた。その他の学派も対抗上、より偉い=中国的価値観ではより古い聖王をでっち上げた結果、黄帝やら嚳やら顓頊やらが偽造された。
  5. 中国の古代史は、分けが分からなくなった。
論語泰伯篇(21)要約:聖王たちの中で、禹ウ王は比較的、具体的に何をしたのかが分かっています。それは自分の生活を質素にして、治水や神霊の祭祀にお金を掛ける事でした。完璧だ、と孔子先生は評したという作り話。

警告

漢文業界の者は嘘つき中国人そっくりで、微塵も信用ならぬ(→理由)ので、数言申し上ぐ。


出典明記の引用は自由だが(ネット上では可動リンク必須)、盗用・剽窃は居合を嗜む有段者の訳者が、櫓櫂の及ぶ限り追い詰める。言い訳無用。訳者が「やった」と思ったら、全国どこでも押し込む。頭にきたら海外にも出かけ、バッサリやってすぐ帰る。訳者は暇であるし、惜しむものを持っていないし、面倒が苦にならぬゆえ、こうして古典を研究している。

刀の手入れは毎日している。そして未だ人を斬ったことが無い。

盗作・剽窃の通報歓迎。下手人を成敗した後、薄謝進呈。他人にやらせた者も同罪、まずそ奴から追い回してぶっ○○る。覚悟致せ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連記事(一部広告含む)