2020.06.07:主な改訂内容

論語 日本海海戦 三笠
日本はロシアに勝つ準備を終えてから開戦した。司馬遼太郎は『坂の上の雲』でバルチック艦隊の戦艦数を日本の倍と書いて誇大広告に努めたが、ロシア戦艦の半分は波の立たないバルト海専用の浮き砲台に近く、それが何とか日本海の荒波に沈まず浮かんでいる状態だった。

第一次大戦もドイツに勝つ準備を終えてから開戦した。青島のドイツ軍要塞に向けて雨あられと砲弾の雨を降らせて、ほとんど瞬時に陥落させた。ところが新聞はその勝利を臆病と非難し、国民も同調した。裏に日露戦の勝利を神国思想の宣伝に利用した狂信者の暗躍があった。

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平沼騏一郎
さて当時の漢学界は何をしていたか。一つには対中戦争の地ならしである。その親玉は無実の人を刑殺するのが趣味だった司法官僚出身の平沼騏一郎だった。「日本は神の国じゃ」と言い回る真正のきちがいでもあった。危ぶんだ西園寺は、平沼の首相就任をできるだけ阻止した。

平沼は儒者どもと神主どもを引き連れて国会に猛運動し、漢文と神国思想ばかりを教える大東文化学院の設立を認めさせた。学費無料の上お小遣いまで出るという、夢のように優遇された学校だった。養成されたのは漢文がやや読める偏狭な神国思想家、そして右翼活動家だった。

納税者への数少ない文化的貢献は『大漢和辞典』と米朝師匠だけだった。

だから戦前の漢文業界は狂信的な神国思想と分かちがたく結びついていた。政府や軍部におもねって、時局スローガンを作る手伝いもした。うさんくさい連中が今なら「マニフェスト」とか横文字で言うが、当時は「神州不滅」「八紘一宇」とか、漢語がその役をした。

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松岡洋右*1
松岡は苦学生だった。人種差別の激しい時代にアメリカへ私費留学し、奴隷扱いされた。帰国したのは日露戦争直前だったが、徴兵逃れのため外務省に入った。米国通として近衛内閣の外相となってからは、「アメリカは一発ぶん殴ってやらんと話にならん」とうそぶいた

山本五十六
連合艦隊司令長官の山本五十六も苦学生だった。初陣は日本海海戦だったが、戦後はアメリカに留学した。米国通として海軍の指導的立場に立ち、日本海軍が米海軍相手にまるで戦えないことを知っていたが、「アメリカ相手に半年や一年は暴れてみせる」とうそぶいた

東条英機
東条英機率いる陸軍は、日中戦争のさなか、ソ連という潜在的な強敵を抱えていたことから、一も二も無く日米諒解案に賛成していた。戦後になって「悪玉は陸軍、海軍は善玉」という不思議な「常識」がまかり通ったのは、海軍が占領軍と取引したからに他ならない。

東条英機*1
ひたすら避戦を目指した東条内閣は、朽木が落盤で砕け散るように開戦を決意した。成り上がり者のひがみ根性が、日本全土を丸焼けにし、罪の無い人々の黒焦げ死体を作り、食糧すらまともに支給されぬまま、兵士は酷熱の南洋に、乾き切った大陸に、極寒の北溟に散った。

あまりに多すぎる罪無き日本人が、無念に無残に死んでいったのだ。

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罪の無い大勢の人々を死に追いやりながら、漢学者は戦後になっても目が覚めなかった。戦前、狂信的右翼儒者としてテロリストを養成した安岡正篤は、自分が危なくなると同志を売ったが、戦後はのうのうと生き延びて「政界の影の軍師」として歴代首相の師となった。

とりわけ占領軍の政策できちがい神主の類が公職追放されると、我が世の春を謳歌した。安岡以外の文系知識人が赤くなって戦争責任を他になすりつけたからだ。そして当の安岡は、女色を戒めるお説教を偉そうに説いておきながら、自分は商売女の奴隷となって生涯を終えた。

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数理をまともに受け入れられないのは日本人も同じだ。その上一般に日本の理系人は、故竹内均博士などの例外を除いて、世間に数理を説明しようとしてこなかった。もっともそれは私立文系バカやただのバカの脳みそが、あまりにお粗末な事実を割り引いてやらねばならない。

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読者諸賢。儒者にただの一人もまともな人間はいなかったに等しいとご理解頂けただろうか。

結論:日本には過去も現在も、まともな儒者や漢学者はほとんどいなかった。だが今後は分からない。 日本儒教史 目次 1.日本漢学前史~江戸初...

警告

漢文業界の者は嘘つき中国人そっくりで、微塵も信用ならぬ(→理由)ので、数言申し上ぐ。


出典明記の引用は自由だが(ネット上では可動リンク必須)、盗用・剽窃は居合を嗜む有段者の訳者が、櫓櫂の及ぶ限り追い詰める。言い訳無用。訳者が「やった」と思ったら、全国どこでも押し込む。頭にきたら海外にも出かけ、バッサリやってすぐ帰る。訳者は暇であるし、惜しむものを持っていないし、面倒が苦にならぬゆえ、こうして古典を研究している。未だ人を斬ったことが無い。刀(登録証付)の手入れは毎日している。

盗作・剽窃の通報歓迎。下手人を成敗した後、薄謝進呈。他人にやらせた者も同罪、まずそ奴から追い回す。覚悟致せ。
斬首
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