謹賀新年

訳者のような者の所にも、正月は来る。そこでささやかながら いつもとは違ったご馳走を用意して、年を越し、新年を迎えることにする。

年越しそば。そばは訳者にとって常食と言っていいのだが、そこにアルゼンチンえびを載せる。車えびやボタンえびと違って、いつも通り安価なまま店に並んでいるが、おいしい上に尾頭付きの立派さは、彩りもよく豪華で心を楽しませる。

えびの赤、卵の黄色、わかめとかいわれの緑。視覚も味覚の一種であることがよく分かる。さらに酒肴として源平なますと筑前煮。牛のもも肉とタマネギ・シシトウの串焼き。そうそう、アルゼンチンえびは頭も足も、身を食べたあとの殻をさっと炒めるとおいしいつまみに。

そして魚のお刺身。

刺身は漢文ではカイ(なます)という。ごく最近、日本食が中国に入るまで、中国人は火の通っていない獣肉や魚肉を食べなかったと言われる。しかしそれは明清帝国になってからのことらしい。孔子先生もなますは好物で、細く切ったなますで一杯やっていたことが論語にある

こうしたあらかじめ用意したご馳走を、ゆっくり時間を掛けて食べる。ただしさすがに食べきれない料理もある。それらは玄米・大麦と共に炊き込みご飯にし、〆としてお茶と共に頂く。以上の料理を、今回は八時間かけて頂いた。

なんと豊かな新春であろう。

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