『広東新語』現代語訳:鱗語篇・イカはどうして烏の賊か?

鼠に鮎、烏に賊あり

現代語訳

ネンという魚がいる。南海に出る。いつも尾を砂浜にさらして、ネズミをおびき寄せる。ネズミは鮎を見て、「打ち上げられた魚でチュー」と言って、ぺろぺろ舐めてから食べようとした所を、鮎は巻き取って水中に引きずり込んでしまう。

烏賊ウゾクという魚がいる。腹の中に墨を蓄え、それで自分の身を守る。腹が減ると水面にプカプカ浮かぶ。それをカラスが見て、「死んでるカー」と言って、ちょいとついばもうとした所を、烏賊は巻き取って水中に引きずり込んでしまう。

こいつらは性格が悪い。ネズミとカラスのかたきである。

ところでネズミとカラスは、高い所から下の者を取って食おうとして、返り討ちにあって食われてしまう。目下をいじめて搾り取る連中は、よく戒めにするがいい。

ある人が言った。烏賊はカラスが化けて、魚になったものだ。するとカラスが化けて、またカラスを食うということになる。だからカラスの賊と言う。カラスはカラスを襲わない。しかし烏賊に化けたらカラスを食う。魚になった方が楽しいだろう。カラスは損するばっかりだ。

(清 屈大均『広東新語』より)

書き下し

る者は、南海於ず。つねに尾を沙際に暴して以て鼠を紿あざむく。鼠之を見て、且に水を失なえりと謂いて、舐め而将に之を食わんとするに、捲か被て水に入る。烏賊有る者は、腹中に墨有り、之を吐きて以て自ら衛る。こころみに水上に浮かぶに、烏見て以て死せ矣と為し、往きて之を啄ばまんとするに、捲か被て水に入る。二魚皆な性わるがしこし。鼠与烏之賊為り。然るに鼠与烏は、高みを以而下の者の食らう所と為るは、亦いに以て貪り而下に求むる者之戒めと為す可し。或るひと曰く、烏賊は魚の相い伝えて烏の化ける所なり、烏化け而還た烏を食らう所なり。故に烏賊と曰う。烏烏を賊わ不、化けて魚と為らば乃ち以て烏の賊たり。魚楽しみ而烏苦しむ矣。

原文

有鮎者,產於南海,每暴尾沙際以紿鼠,鼠見之,謂且失水,舐而將食之,被捲入水。有烏賊者,腹中有墨,吐之以自衛。嘗浮水上,烏見以為死矣,往啄之,被捲入水。二魚皆性黠,為鼠與烏之賊。然鼠與烏,以高而為下者所食,亦可以為貪而下求者之戒。或曰:烏賊魚相傳烏所化,烏所化而還食烏,故曰烏賊。烏不賊烏,化為魚乃以賊烏,魚樂而烏苦矣。


論語憲問篇46に戻る

警告

漢文業界の者は嘘つき中国人そっくりで、微塵も信用ならぬ(→理由)ので、数言申し上ぐ。


出典明記の引用は自由だが(ネット上では可動リンク必須)、盗用・剽窃は居合を嗜む有段者の訳者が、櫓櫂の及ぶ限り追い詰める。言い訳無用。訳者が「やった」と思ったら、全国どこでも押し込む。頭にきたら海外にも出かけ、バッサリやってすぐ帰る。訳者は暇であるし、惜しむものを持っていないし、面倒が苦にならぬゆえ、こうして古典を研究している。

刀の手入れは毎日している。そして未だ人を斬ったことが無い。

盗作・剽窃の通報歓迎。下手人を成敗した後、薄謝進呈。他人にやらせた者も同罪、まずそ奴から追い回してぶっ○○る。覚悟致せ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連記事(一部広告含む)